「 身体を感じるという事〜体への感性を高める〜 」

唐突ですが、皆さんはご自身の体を意識して感じようと思って過ごされていますか?

そこのあなた!「は?そら自分の体なんやから毎日感じてるやろ!」と思いましたね!?(笑)

 

例えばなんですが、食事をしている真っ最中に自分の足の指が脱力してるか、力が入っているかなんて意識する事あんまりないですよね?

 

実は僕はまさにこのような日頃は見落としがちな「無意識の領域をあえて意識して感じる」ということをしています。

 

なぜこのような事をしているかというと、人は生活のあらゆる場面で無意識に起こしている反射的な動作や反応が無数に体の中にあるからなんです。

 

肩こりで悩んでいる方は肩がこるような姿勢や動作を日頃からしてしまっていますし、腰痛で悩んでいる方は腰痛を起こすような姿勢や動作を自分自身で知らず知らずのうちにしてしまっているんです。

 

無意識に起こっている現象ですから、何気に過ごしているうちは自覚することが非常に難しくなります。

 

自分の身体のことは自分自身が一番良く知ってはいるものの、実際としては見落としている盲点も数多くあります。

身体の兆候を意識して汲み取る、という作業は健康においてとても大切な作業となります。

 

この身体の兆候、違和感を汲み取る力が「感性(身体を感じる力)」となる訳ですが、この感性はトレーニングを重ねることで高めることが可能です。

 

ご自身の身体を日頃から意識して感じることを継続することで感性はどんどん高まって行き、より深くより広く身体の隅々まで違和感を感じ汲み取ることが可能となっていきます。

 

もちろん身体を感じることを始めてすぐ感性が高まるということはありません。それ相応に継続性を持って時間をかけないといけません。

 

例えば、野球の素人はプロ選手のスイングのどこがどう凄いのかよく分かりません。またピアノなどもまったく触れていない人がピアノの音の違いを聞き分けることは難しいと思います。けれども野球にせよ、ピアノのせよ、そのスポーツや文化に触れる時間が増えれば増えるほど、感じて汲み取れる情報が次第に増えていきます。

 

これらと同様に身体に対する感性も感じることを真摯に続けると必ず高まっていき、今まで気づかなかった違和感をある日ふと感じることができるようになるんです。

 

自分の身体は自分だけのものです。

 

巷にはあたかも「これだけ飲んでいれば身体が良くなる」と勘違いさせるようなサプリメントやグッズのCMや広告が溢れています。

 

興味が湧くし、苦労せずとも身体が治るならと手に取りたくなりもしますが、自分自身の身体を感じもせず、体の声を無視して手軽な物で問題を解決しようとしても決して問題は改善してくれません。

 

遠回りのようですが、身体の感性を高めて自分自身の体の声を拾う。それを基に自分の体と向き合うことが大切だと思います。

 

スマホを見ている時の腕の力み具合や首・肩の力み具合、立っている時や歩いている時の足の体重の乗り方、色んな事を感じるということをしてみてください。肩こりや腰痛の改善のヒントが隠されているかも知れません。

 

ユーティー訪問看護ステーション 理学療法士 李賢守

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