リハビリ発達支援UTキッズプラス 「運動スキルと他者への関心」

言語聴覚士(ST)の植田です。

今回のブログでは、運動スキルと他者への関心との関係について紹介します。

UTキッズでは感覚統合の考え方を中心に据えた療育を提供していますが、

身体を沢山動かして遊ぶことや身体を上手に使えるようになることは、

実はコミュニケーション能力や社会性の向上にもつながる大切なことなんです。

 

人間は、自分と同じ行動をしている他者に視線を惹きつけられたり、

他者の行動を見て自分も同じ体験をしているような気持ちに

――例えば、怪我をした人を見て自分も痛くなったり、喜んでいる人を見て自分も嬉しく――

なったりする特性があると言われています。
実際、脳機能研究の世界では、“ものを取ろうと手を伸ばす”人の映像を見た時に、

脳内では自分が“ものを取ろうと手を伸ばす”時に活動する脳細胞と同じ脳細胞が反応することが分かっています。

このような反応は自分の持っている運動スキル

――上述の場合は、自分が“ものを取ろうと手を伸ばす”ことができること――

が土台として重要で、映像が“後方伸身2回宙返り3回ひねりをするシライ”や“空を飛ぶ鳥”のような

自分にまったくできない動きであれば、その反応は弱まります。

一方で、自分が習熟している動きに対しては活発な反応が見られます。

“野球をしている人”の映像に対して、野球をあまりやったことがない人よりも、

野球部など競技に打ち込んだ経験のある人の反応の方がさらに活発であるといった具合です。

自分が行動をする時だけでなく、他者の行動を見た時にも活動するこの細胞はミラーニューロンと呼ばれています。

相手になったつもりで他者の気持ちを想像する心の働きである“心の理論”とも関係があるとされており、

社会で生活する上で大事なものです。

ただ、他者が自分と同じ行動をしていることや、自分にもできたりしたことがあったりする行動をしていることに気付くためには、自分の身体や身体を動かした時の感じについて充分に知っておく必要があります。

そのためSTの立場からは、子どもたちへの支援として発声や言葉を促すだけでなく、

ベースとして自分の身体に対する気付きを促すことも重視しています。

療育の中で、身体への意識を高めて、色んな環境に合わせた動きを学習することを通じて、

他者への関心や思いやり、協調性を身に付けてもらえるよう頑張っています!

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズplus
植田
〒634-0062 奈良県橿原市御坊町152
TEL:0744-20-2066  FAX:0744-20-3354

 

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