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2018.12.21

インターネットを介した外部との繋がり

皆さん、こんにちは。
訪問看護ステーションの言語聴覚士の上野です。
 
12/2に明日香村にある万葉文化館で講演会と作品展が開催されました。
(前のブログでも紹介してますので、よろしければ読んでください (^^)
講演してくださった三人の利用者様の考えと熱い想いが胸に響き、また訪問やデイの利用者様、キッズのお子ちゃま達の素敵な作品に自然と笑顔がこぼれました。
 
さて、この講演会で私が行いたいと思ったことが講演と作品展示以外に、もうひとつ別にありました。
それは、ご自宅にいる重度障害者意思伝達装置を使っている人と繋がることなんです。
病状が進み人工呼吸器などを使用されている方は気軽に外出することが難しくなります。
そのような方でも画面を通して外の世界とつながることができないかと考えました。
最近話題になっているOriHimeという装置はその代表ともいえるでしょう。
 
 

 
 
ただOriHimeを持っていない人でも外と繋がることができないのかと考えました。
 
 
以前に、当事業所主催の講演会で講演してくださった森本様は現在TCスキャンという視線入力装置*を使用されています(この写真の時はマイトビーを使用されていました)。
 
 

 
 
インターネットを通して講演や作品展を森本様に見てもらえないかと思ったのですが、なにせ私はパソコンやインターネットに非常に弱く、良いアイデアなんて何も思いつかないところからの開始です。調べたり聞いたりしたところ、SkypeやLine電話、FaceTimeなどが手軽に中継できるのではないかと教えてもらいました。
 
森本様の奥様とバタバタ相談して、Line電話で繋げて中継してみよう、となりました。
前日に繋いでみると、お互いの顔を映しながら話することはできました!
さぁ、当日です。
 
 

 
 
Line電話をしてみたところ、万葉文化館は明日香の田舎にあるせいか、講演会場が建物の奥にあるからなのか、会場でネットが繋がらないっ(>_<)
電話回線では繋がるのに、Line電話では音声が途切れ、画像も動かず…。
全く上手くいきませんでした。
本当に残念でした。
 
ただ後日、森本様ご夫婦とお話したところ、息子さんに外の様子などを中継してもらってるんですとのこと。
色んな可能性をほんの少~し広げられたのかなぁと感じました。
今後の私の課題は、もっと機器の勉強を行うとともに、インターネット環境が不良な場所でも上手く繋がる方法を模索することです。
 
*視線入力装置とは…
従来の意思伝達装置が使えなくなったり、非常に困難になった方でも、一定の視力と視線を制御する事ができれば使用できる機器です。
画面上の文字盤を見て、文字を入力する事で意思を伝達することができます。
 
 

 
 
 
ユーティー訪問看護ステーション
言語聴覚士 上野
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