ブログ

ブログ

2020.10.12

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第10回 状況把握や空間認知は理解力の偏り
 
こんにちは。
 
今回は少し難しいテーマですが、
きっとこの 『理解力』 について悩んでいる方は多いと思います。
 
 
《理解力とは?》
いくつもの知覚した情報を集めて、その意味を把握する能力のことです。
 
その理解力を伴う脳のエリアは
左脳と右脳の機能が大きく異なります
そして、高度な分析力や理解力があります。
 
 
→    →・見聞きした言葉の理解
(言葉)   ・文字の習得
言葉の概念や定義
 
 
→・図形認知などの視覚的に取り入れた
(言葉以外)      情報の理解
空間や体感の把握
俯瞰(ふかん) (高いところから見下ろすこと)したものの見方
全体像の把握

〇現代では言葉が溢れた生活環境であるため
左脳の理解系はよく発達している人が多い
〇空気を読む力の基礎となる状況把握の理解系が
未熟な人がほとんど
 

  • 発達の旬

・理解系の脳エリアは50歳以降もゆっくりと、
努力次第で発達が進みます

高度な理解に関わる部分は
成人以降の方が発達しやすくなります
 
・言葉による左脳より
体験的な理解に関わる右脳の旬が先。
・9~10歳前後で左脳が右脳を追い越す

体験しなくても、
言葉を通じてものごとの理解が可能
 
低年齢のうちは
 非言語体験を積み重ねて、
 理解系の基礎を作っておくことが大切!
 

  • 発達障害による影響


理解力の不足が様々なトラブルの元に…
 
〈理解系の脳エリアが発達している場合〉
読書が好き/全体像をイメージできる/言葉の理解力が高い
 
<理解系の脳エリアが未熟な場合>
身の回りが散らかっている/部分的な理解になりがち/一度で理解できない

状況把握や空間認知が苦手
 
これらをぺアトレの何で関わればいいのか考えてみたところ
 
まずは 『子どもの行動に注目してみよう』 です。

どのような場面、状況で苦手なところを認めるか、
客観的に子どもを観察しましょう
 
『肯定的注目』 をすることで
ほめることも増えます。
 
そして、子どもと一緒に 『親子タイム』
を設けることで、
低年齢であれば さまざまな体験を。
年齢が上がれば 言葉で理解するような関り
を行っていきましょう。
 
あくまでも “目安” なので
体験を続けながら
親子の関りがより良いものになることを
期待します。
 
 
 
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
 
 
 
 
 
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美