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2019.11.20

誤嚥性肺炎の予防に

こんにちは。
訪問看護ステーション言語聴覚士の吉田です。
そろそろお鍋が恋しい季節になってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
寒くなると鍋や汁物が美味しい季節ですが、水分だけ誤って気管に流れてムセてしまったという方もいるのではないでしょうか。
汁物は特に誤嚥しないように注意が必要ですね。
冬は風邪をひきやすいので、抵抗力が落ちている時には気管に入ると、誤嚥性肺炎になる可能性も高くなります。
 
 
誤嚥性肺炎を予防するためには…
1.よく寝て体力をつける。
2.歯磨きをしていつも口の中をきれいにする。
3.大きな咳をして吐き出す。
4.たくさんお話しをして舌や唇を動かす。
 
などが重要ですが、飲食物を確実に食道に運ぶためには、やはり『舌圧』が必要です。
『舌圧』とは舌を上顎に押し付ける力であり、飲み込む力そのものです。
飲み込む時に舌圧が低いと、誤って気管に入ってしまったり、のどの奥に何かが残っているように感じます。では『舌圧』はどうやって鍛えると良いのでしょうか?
たくさんお話しをして舌や唇をしっかり動かすことは最も大切ですが、舌が動きにくい方や、話す機会が少ない方には効果的な舌の運動が大切です。
そこで舌の筋力を効果的に鍛えるために、画期的な商品を皆さんにご紹介致します。
 
 

 
 
これは『ペコパンダ』というトレーニング器具です。
舌と上顎の間に挟んで写真の突起部分を舌でペコペコと押すだけで舌圧が強くなるという簡単な道具です。
突起部分の固さは柔らかいものから固いものまで6段階にわかれているので、レベルを上げたり、回数が増える事で舌が強くなっていることを確認することができます。
実は先日、私はこのペコパンダを購入して自宅で試してみました。
しかもレベルは一番固いもので試してみました…
 
 

 
 
それが思ったより固くて、10回ほどペコペコするだけで舌になんとも言えない疲れを感じました。
その後舌を動かすと、なんだか呂律がよく回る感じがしました。
舌圧が強くなっているかもしれませんね!
 
 
この冬、誤嚥性肺炎を予防しながら、安全に美味しくお鍋を食べるためにも舌を鍛えましょう。
もちろん言語聴覚士が訪問して口腔の運動のお手伝いをさせて頂く事も可能です。
いつでも当訪問看護ステーションまでお問い合わせ下さい。
 
 
 
 
ユーティー訪問看護ステーション 言語聴覚士 吉田宏樹