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■ペアレントトレーニング(ルミの部屋)

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第9回 記憶は過去と現在を未来に生かすための学習装置

 

こんにちは。

今回のテーマは 『記憶』 です。

 

記憶系の脳エリア

知覚した情報や知識を覚える

体験したことを思い出す

学んだことを定着させる

 

  • 特徴

・記憶系脳エリア=脳内の広範囲

興味があること

理解していること

情報を伴う体験

繰り返した体験

などが優先的に記憶されます。

 

・記憶系脳エリア

未来の展望にも大いに関係します

予定の見通し

時間間隔

 

などにも関係しています。

 

 

 

  • 発達の旬

・枝ぶりの発達は生後1年を過ぎた頃から徐々に始まりますが。

3~4歳頃から20歳頃です。

 

  • 発達による影響

・記憶系の脳エリアは、発達障害の約95%に

発達の遅れが出やすいエリアです。

また

学習が進みにくく反復が必要なタイプ

細かいことまでどんどん記憶してしまうタイプ

があります。

 

・記憶しにくい⇔記憶の固さ

一度覚えると変更できない

一度覚えたやり方を変更できない

トラウマ(忘れたくても忘れられない)

不愉快な感情の記憶のフラッシュバック

 

理解系も未熟な場合

状況分析が苦手

記憶を活用することが不得意

 応用が苦手

 

睡眠のトラブル

(夜中に何度も目が覚める、寝つきが悪い、朝起きられない)

・てんかんを併発

 

以上から、記憶系の脳エリアが未熟な場合は

時間を気にせず行動する

忘れやすい

語彙が少ない

などが見られます。

 

このような場合、ぺアトレで活用できるのは

『環境の整え方』 『トークンシステム』 です。

 

記憶の固さが柔軟さの妨げになっているので、

子どもが注意できる環境設定はとても大事です。

 

そして、目に見える形

自分の行動を書き出す(スケジューリング)、

何をすべきか書き出す(優先順位や期日を守る)

繰り返し同じ行動・学習を行うことで身に付く経験を増やす

 

そういったことを

トークンシステムを用いて

繰り返す習慣を身に付けていきましょう。

 

低い目標から始めて

1段ずつクリアしていく喜びをぜひ経験させてあげてください

 

そこには 『ほめる』 ことは忘れずに

子どもと関わってくださいね。

 

 

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング

加藤俊徳著

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美

 

 

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第8回 耳を使えば言葉の知識の習得につながる

 

こんにちは。
前回は、運動と感覚と目 についてお話ししましたが、
今回は 『耳』 です。

 

聴覚系脳エリアは
耳で聞いて情報を処理するエリア
・言葉以外の音に注意を向けて分析するエリア
・声や言葉を分析するエリア
に分けられます。

◎言葉の理解    発話を担当するエリア
(強いネットワーク)

言語能力が高い

◎聴覚系脳エリア    記憶系の脳エリア
(強いネットワーク)

 聞いた話が定着
      知識のスムーズな習得

 

●発達の旬
・生後1~2か月ごろから活発
・海馬(記憶を司る場所)と近い場所に聴覚系の脳エリアはある
・女児のほうが聴覚系の脳エリアの育ちが比較的良い
・男児は低年齢のうちは聴覚系が苦手
言葉も女児に比べると遅れることが多い

 

●発達障害による影響
低年齢での会話による
・言葉の習得が進みにくい
・言葉の指示に従って行動しにくい

言葉の指示  (学校の授業や家庭の指示)

⇓ (聴覚系が苦手)
学校の成績が伸び悩む
⇓ (聴覚系を迂回)
視覚系を使って読む力がつく

学習が進みやすくなる

★聴覚系や視覚系の脳エリア

脳に情報を入れるための 『入口』

 

★入り口を通り 理解系の脳エリアで処理

『わかる』 ことを支援

得意な成熟している入り口を
 より太い通路にする

 

★聴覚系が発達している場合
聞くことに対する集中力がある
音楽が好き
発話の抑揚が適度に豊か

 

★聴覚系が未熟な場合
聞く場面で不注意が目立つ
聴覚過敏
声が大きすぎる、小さすぎる
不注意な性格になりやすい傾向

 

耳で聞くことは
より高い注意力も求められます。

 

目の情報と
耳の情報をうまく処理できると
学校の授業も
家での過ごし方にも
変化が見られます。

 

ぜひここでも ぺアトレの『環境を整える』
を参考に
子どもの行動に注目してみましょう。

 

そして得意な部分を
伸ばしていきましょう!

 

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美

 

 

 

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第7回 目を使って環境に適応するセンサー

 

こんにちは。
前回は 『運動系』『感覚系』 についてお話をしましたが、
今回は、それらに最もつながりが深い 『目』 についてです。

 

 

視覚系の脳エリアは
両眼で”もの“を見て対象を分析する場所です。

 

ボール運動が苦手だったり
空気が読めないのは
視覚系脳エリアの未熟性にも関係しています。

 

頭の後ろでは
受動的にありのままを見る

発達の順番と同じで

明暗→色→輪郭→奥行

の順で近くします

⇓ (赤ちゃんでは)

立体感がつかめないうちは物を口に入れて知覚します

 

 

 

頭の前側では
能動的に見たいものを見る

眼球運動に深く関与

ぼーっと眺めたりキョロキョロするより
じーっと見たいものを見続け
視線を合わせてキープすることはとても高度な働きです

 

●特徴
理解する脳エリアと連携することで
見たものをより深く分析して理解します。

  文字を読む  空間認知  状況把握 

 

運動の脳エリアと連携することで
運動能力を支える役目を果たします。

 運動能力    視覚系

 

スポーツ選手は視覚的に情報を分析することが得意

 

 

 

●発達の旬
運動・感覚に次いで視覚の発達は
比較的早い時期から始まります。

見ることは生後1か月から活発に!

身体を動かし
移動ができる

箸や鉛筆を使う
細かい動作ができる

といったことを習得していきながら
見る能力も高まっていきます。

また、屋内の限られた環境より
雲や波や動植物のような 常に変化する自然
視覚系の脳エリアの発達に良い栄養となります。

 

 

●発達障害による影響

・視覚の情報収集はよいが
理解する脳エリアとの連携が不十分

パット見て視覚記憶することがよくできる
しかし・・・
状況を読み取ることが苦手

 

 

・文字やパズルなど明示されたものを見て処理するのが得意
しかし・・・
場の雰囲気や文脈など、指示がない情報を見て読み取ることが苦手

 

★視覚系が発達している場合
絵や図の読み取りが得意
描画や掃除ができる
初めての場所や物も平気

 

★視覚系が未熟な場合
模倣が苦手
字が汚い
不慣れな場所が苦手

 

子どものものの見え方の
どこに苦手な部分があるのか
よく見て
その子に合った方法を見つけ 接していくことは
ぺアトレの 『環境の整え方』
を参考にしていただけたらと思います。

子どもの発達に合わせ、
上手く目が使えるよう導いていく事が
運動や感覚の発達にもいい影響を与えます。

 

少しずつできることを増やし
高い目標は持たず
スモールステップで進んでいきましょう。

 

そのためにも 親子で自然の中へ出かけてみてください。

 

新たな発見があるかもしれませんよ。

 

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第6回

こんにちは。

今回は、運動系または感覚系の脳エリアの未熟性と
不器用さや皮膚感覚の過敏性こだわりとの関係について考えていきます。

 

〈運動系エリア〉
身体のあらゆる部分を動かしたり
力を出したりする脳エリアのこと。

全身運動    手先の細かい動き(微細運動)


運動の計画/調整
身体を動かすリズムやタイミング、方向や角度などの制御

 

〈感覚系脳エリア〉
皮膚刺激や体性感覚を処理する脳エリアのこと。

皮膚刺激    (温覚・圧覚・痛覚など)

深部感覚    (筋肉や内臓の感覚)

前庭感覚    (重力や姿勢の感覚)

 

これら2つの脳エリアは連携が強く

●自分の感覚に合わせて身体の動きを調整
(例;押されて痛いと感じて身体を動かす)
●自分の身体の動きをフィードバックして感じる
(例;押した力が強すぎるか弱すぎるかを感じる)

運動系脳エリアと感覚脳エリア
脳の中心に接して位置しており、

脳の発達には欠かせない存在です!!

 

例えば・・・
赤ちゃん ハイハイで移動開始

見る/触れる機会が増える

認知能力が伸び始める

高齢者  寝たきり

認知能力が低下しやすくなる

 

☆彡これらのエリアに発達の旬はあるの??

胎児期の後半(お腹の中で赤ちゃんはお腹を蹴ることができる)から発達は始まります

 

生後 感覚脳エリア=母親とのスキンシップ
運動系エリア=しっかりと運動経験を積む

脳の土台作り

 

運動系脳エリアが発達
・スポーツが得意
・手先が器用
・体力がある

運動系脳エリアが未熟=感覚系脳エリアからのフィードバックが乏しい
・運動や外出が嫌い
・不器用
・力加減が強すぎたり弱すぎたりする

 

感覚脳エリアに問題がある
・感覚過敏や口腔過敏
・こだわりや人との接触を好まない

 

 

これらの脳エリアの発達を促していくため、
ペアとれでどのように関われば良いか考えた時・・・

発達して得意としているところは、ほめてどんどん伸ばし
未熟なところは『子供の行動に注目』し、
『肯定的注目』をし、
『トークンシステム』
を用いて少しずつ伸ばしていきましょう。

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

 

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~ 第5回 未熟な脳のエリアを知ろう‼

こんにちは。

今回から ペアトレで大事な
『声のかけ方』 『関わり方』 について
未熟な脳のエリアが引き起こす発達障害と一緒に考えていきます。

 

 

発達がゆっくり = 脳のエリアが未熟 ⇒ 苦手なこと

 

先ずはこのつながりを覚えましょう!

苦手なことはすぐ目に付き
ついつい声を必要以上にかけてしまうのではないでしょうか?

未熟な脳のエリアを使おうとすると、
上手く認知できなかったり、
上手く行動することが難しくなります。

そのような脳と動作が混乱している状況で
声を掛けてしまうと
さらに混乱を増やしてしまいます。

また、過敏さや無関心さも
未熟な脳のエリアの発達段階にあることの現れです。

 

たとえば・・・

聴覚系が未熟な場合、
“人の話聞くのが苦手”
“音楽を好まない” などが見られます。

さらに
車の音などに気づきにくく危険な場面に遭遇したりする
“不注意”
を引き起こすこともあります。

 

未熟性が極端 = 聴覚過敏
                                ⇕
                        極端に鈍感

★まだ読み書きができる段階にない幼児期の言葉の発達は
聴覚系の脳のエリアを通じて進むので
言語発達が弱くなります。

★聴覚のフィードバックが弱い

・自分の声の大きさの調節が苦手
・声が小さすぎたり大きすぎたり

こういった場合

声を掛ける側の 声の大きさであったり
                                 話すスピードであったり
                                 分かりやすく伝える工夫
が大切です。

 

ペアトレの中で
場面や内容を理解させ、伝えたいことが伝わる言い方
『協力を引き出す方法』
も一手段になります。

 

親が子どもに声を掛けるのは
その子の能力をうまく引き出すため

そのため その子の 未熟な脳のエリアを理解し、
1つとは限らない脳のエリアの組み合わせ、
未熟さの程度も認めていくことで
その子のスピードに合わせた関わりが出来ます。

一人ひとり個性があるように
8つある脳のエリアの未熟さを見つけると同時に
よく育っている、得意な能力を作っている
脳のエリアも見つけていきましょう。

見つける方法は
ペアトレのはじめで学ぶ
『子どもの行動に注目してみよう』
を用いてください。

次回からは8つの脳のエリア1つ1つについて考えていきます。

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~ 第4回 発達が遅い子の脳って? ~枝は伸びる~

こんにちは。

今回は、海馬回旋遅滞(かいばかいせんちたい)のメカニズムと
その周辺の枝ぶり(ネットワーク)をどう伸ばすか、
について考えていきます。

 

参考・引用文献として使用させていただいている筆者によると、
海馬または偏桃体の形成に発達の遅れがあることを
『海馬回旋遅滞』と呼んでいるそうです。

 

この海馬回旋遅滞は、脳の損傷ではないため
ゆっくりでも少しずつ脳は育っていきますが、
遺伝的要因が関与していると思われています。

 

また、海馬回旋遅滞は、
左脳に多く
女子より男子に多い
というデータもあります。

 

海馬回旋そのものの発達が進んで本来の海馬や偏桃体の形態に到達する
と言うことはほとんどありません。

 

しかし、病変や損傷ではないので、
周辺の細い枝ぶりを使えば使うほど
太くて一度に大量の情報が通る枝ぶりに育ちます。

 

海馬回旋遅滞があっても
全員が発達障害になるわけではありません。

 

次に発達障害にならない
3つのタイプについてまとめてみます。

 

①発達型海馬回旋遅滞
→生後の教育や環境によって脳の枝ぶりが良く伸びた結果、
症状がほとんど目立たなくなった場合。

②能力突出型海馬回旋遅滞
→突出した能力が求められるような社会的立場について、
発達障害の様な突飛な行動や発想が、むしろ強みになっている場合。

③境界型海馬回旋遅滞
→ちょっと癖はあるけれども、発達障害というほどでもないという場合。
(大人の発達障害として表れる場合もある)
(おそらくこれが最も多い)

 

 

*大人の発達障害
→学業成績に問題がなかったケースも多く、社会人として対人場面が多くなること
で、能力のひずみに気が付くことも少なくないようです。

 

いずれの場合も、成育歴や家族の話を聞けば、発達障害らしい一面が
ある(あった)場合がほとんどです。

 

しかし、発達障害と言うのは、『生活上の困難さ』があり、
『社会不適合を起こしている』ことが重要なポイントです。
もしも脳に明らかな所見があったとしても、
その人が困って病院に行かなければ、発達障害の診断は通常はなされません。

 

海馬回旋遅滞がある人は多かれ少なかれ
一癖二癖ある事が多く、学生時代に目立った問題行動がなく、
進学や就職が出来ている場合には、発達障害の枠に当てはまらない場合が多いのです。

 

海馬回旋遅滞があっても、軽度であれば、
教育によって症状が目立たなくなったり、生き方によって強みに変えたり、
周りの理解や協力を得たりして、脳を独自に伸ばして、
強みを作っていく方向へと持っていくことができます。

 

 

以上のことからも、子どもの個性と向き合って、
・上手く関わる事(ペアトレの利用)
・周囲の協力や理解を得ること
・脳を育てるための経験や情報入力
・脳を育てるための食べ物と酸素
・楽しく活動すること

 

などを理解して子どもの個性を伸ばしていくことが
脳の枝ぶりの成長につながっていきます。

 

子どもは自分の脳を使える遊びに対して意欲的です。

 

筋肉のように
脳は使えば使うほど伸びるので 『好きこそものの上手なれ』 は
脳の成長の好循環の法則を言い当てています。

 

好きなものに触れるチャンス=脳がいっそう発達

苦手な活動=脳を使う活動を無意識に避けている

・未熟な脳を使う機会が減る
・脳の発達が遅れる

悪循環

子どもの楽しさや苦手な事も取り組める姿勢を引き出すには、
ペアトレの活用も役立ちます。

 

 

ぜひ、『親子タイム』『肯定的注目』『協力を引き出すには』を活用してみてください。

 

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~ 第3回 発達が遅い子の脳って? ~偏桃体について~

こんにちは。

今回は、脳の発達に影響を与えているもう1つの場所、
“偏桃体(へんとうたい)”
についてまとめてみます。

偏桃体=感情の需要と創造担当

・喜び、楽しさ、ワクワク感などのポジティブ感情
・悲しみ、怒り、嫌悪感などのネガティブ感情
・愛着や驚き

ということは??

偏桃体に問題がある場合、感情の表出が強すぎたり弱すぎたり、
または怒りの抑制などが難しいなどの情動の問題が起こりやすくなります。

その結果、刺激の強いものや予想がつかない場面や人を避ける、
共感性が乏しくなるなど、社会性の発達にも問題が起きやすくなります。

また、偏桃体は 『刺激の番人』 のような存在で
偏桃体に伝わる、情動に関わる感情をジャッジしています。

このジャッジは海馬とも密接な連結があるため
☆情動の変化を伴う体験は記憶に残りやすく
逆に
☆過去の記憶を思い出すとその記憶に付随する情動も呼び起こされます

不快な場面で身体症状を引き起こします
(ドキドキ、鳥肌、呼吸が速くなるなど)

パニックにつながる可能性もあります

 

お子さんの様々な場面での行動を
ここで思い出している方もいるのではないでしょうか??

そうです!!
お子さんがパニックを引き起こしている時は
もしかしたら
偏桃体での刺激で恐怖を感じているのかもしれません!!

ペアトレで紹介した クールダウン を用いて
子どもが落ち着くことを優先してみましょう。

ここでうまく対応できれば
プラスの体験として記憶に残っていきます。

また、偏桃体の発達により
“自己理解”

“他者理解”
のバランスが変わってきます。

1-他人の感情を理解するよりも、自分の感情が優先される発達タイプ
→他人の内面を推測する働きが弱く、自分の感情を強く意識するので、
共感性が乏しく、自分本位の思考や行動になりやすく、
社会的なトラブルを招きやすい傾向があります。
このタイプには 『困った行動を減らすには』 で紹介した
『適応行動』を身に付けさせることが良いと思われます。。

2-自分の感情の理解よりも、他人の感情への理解が促進される発達タイプ
→他人の目が気になって仕方がないため、
自分の感情を表に出すことが少なくなります。
社会的トラブルは少ないですが、
外界や他社に過敏であるためストレスがたまりやすい傾向があります。
このタイプには 『協力を引き出す方法』 で紹介した
方法を用いて 『自己決定』 を促していくことで
“自己を知る”ように導いてあげることがよいと思われます。

 

偏桃体の働きは無意識でも行われるため、本人に悪気がなくても、
自分で気づかないうちに周囲にも影響を与えて、
社会的なトラブルに発展することがあります。

子どもが周りと上手く関わっていけるよう
子どもの感情をくみ取り、プラスに導いていけるよう
上手くペアトレも活用してくださいね。

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~第2回 発達が遅い子の脳って? ~海馬について~

こんにちは。

今回のタイトルにちょっと引いてしまった方、すみません…

 

最近は脳画像から、どこに発達障害の原因があるか確認できるようになってきました。

発達障害の子どもは『脳の成長発達がうまく進まないこと』
が原因と考えられています。

原因不明の発達障害の95%は
脳の “海馬(かいば)” または ”偏桃体(へんとうたい)“
の発達が遅れていると言われています。

 

☆海馬=記憶系の中心的な場所
☆偏桃体=海馬の働きと連動しやすく、好き嫌いなどの感情を作り出します

 

今回は海馬について考えてみます。

◎海馬の発達の遅れは“記憶と学習の問題を引き起こす”ので
ここの問題は『新しいことを学習したりそれを活用したりすることが苦手』
となります。

何度やってもなかなか身に付かない時間がかかるという事につながります。

 

学習といっても勉強の事ではなく、まず身につけていきたい
知覚 や 認知 を通じて 知識 技術 運動 などを
獲得したり、活用したりする過程に欠かせない脳の働きを指します。

この海馬へペアトレでどのように関わるのか、と考えた時
やはり思いつくのは『親子タイム』です。

ほめて、スキンシップが取れて、さまざまな経験ができる、
そんな場所はぜひ親子で見つけていきましょう!

砂遊びをしたり、滑り台やブランコ、シーソーなどの体験も知覚を刺激します。

家の中にある物も、使い方や危険を学ぶことが出来ます。

縄跳びや自転車練習、キャッチボールなども空間認知や技能獲得につながってきます。

自宅の中でもボードゲームやテレビゲームで対戦することで、
勝ち負けや相手との関わり方、声のかけ方なども学べます。

しかし、これらを経験・体験することは
海馬に記憶としてすぐに溜まっていくわけではありません。

海馬は脳の『関所』と言われており、
さまざまな脳番地とネットワークを組んで脳の処理ルートの中継地点になっています。
この海馬(関所)を通るたびそのルートは強固になって定着していきます。
それが、繰り返し学ぶということになります。

ところがこの海馬、知覚された情報のすべてが通過できるわけではなく、
好き嫌いがあるのです。

覚えられる情報=得意分野
覚えられない情報=苦手分野
*繰り返し学習することが苦手克服につながっていきます。

 

そこで、ペアトレで学んだ
『肯定的注目』を用いて
『ほめる言葉』を沢山与えていきましょう。

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

脳をトレーニングしよう!~ペアトレを活かして~ 第1回 頭は使えば使うほどよくなる?

頭、ここでは脳の働きを考えていきます。

難しい表現は避けていこうと思いますが

崩しきれていない時は、すみません・・・

 

生まれたての赤ちゃんはとても未熟な、未完成な脳の状態です。

その脳に対し、

世の中をしっかり生きていくための脳に育てていく

大切な役割が親である母親、父親になります。

 

しかし早くから様々な刺激を与えてしまっては

上手くいくものも、伸びるものも、思うようにいかないものです。

 

子どもの脳が育つために欠かせないのが

『親の言葉』です。

 

皆さんも幼い頃、親に言われた言葉が今でも頭に残っていませんか?

その言葉が支えになっていませんか?

 

親の言葉、声掛けの仕方は

ペアトレで学んだ方法に繋がってきます。

 

子どもの脳の 『伸びる力』 を引き出すために

押さえておきたいポイントと合わせて言葉、声かけを考えていきましょう。

 

 

ポイント1

幼稚園から小学校の間に、脳の基礎力(土台)を作る

この時期は様々な事・物に興味・関心を持ちます

子どもの疑問に対し親は一緒に考え、一緒に答えを探すとよいでしょう。

親と一緒に行動することは

ペアトレで言う 『親子タイム』 にもつながってきます。

親子タイムで穏やかな状態を作り、学んだことを脳に刻む、

これが大事と考えます。

答えは言葉だけでなく、

図鑑で探したり、実物を見つけたり、そういった行動も脳の土台作りとなり

自ら解決方法を学ぶということにつながります。

 

 

ポイント2

 考え行動する力(脳の前側)よりも、まず見聞きする力や理解する力(脳の後ろ側)を育てる

子どもは良い行動(ほめられる)と悪い行動(しかられる)の区別がつきません

そこで様々な場面での子どもの行動に対し、

“なぜほめられたのか” “なぜしかられたのか”

そのことが理解できるような、具体性を持った声掛けをペアトレで学びました。

場にあった行動が取れた時は

「○○ちゃん、静かに待つことが出来たね、えらいね」など。

場に合わない行動が見られた時は、クールダウンの方法も取りながら

「○○ちゃん、約束したのに大きな声で周りの人をびっくりさせてたよ」など。

 

 

ポイント3

  言葉の教育より先に、自ら体験しながら試行錯誤する力を養う

子どもは、頭で考えて行動することは難しいので、

思いっきり身体を使って、身体で学んでいくことがとても大切です

自然中で、成功することも、失敗することも、たくさんあると思います。

その経験から 『なぜ?』 を引き出し、答えを探し出す

そのことが試行錯誤やひらめきを育てます。

 

一人で探すのも良いですが、親子で共通の話題を通じて話し合い、

お友達同士で答えを見つけていくこともいいでしょう。

 

ペアトレで紹介した 『親子タイム』

ここで活かしてみませんか?

 

そして、『人間力』を身に付けていく、その役割は親の担うことですね。

 

 

参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング

加藤俊徳著

 

株式会社UTケアシステム 酒井

ペアトレをいかしてみよう!!

《思春期を乗り切るには⁇》

 

 

こんにちは。作業療法士の酒井です。

 

 

今回は、脳に関することを学ぶ前に思春期に関して考えていこうと思います。

発達障害のあるお子さんも、そうでないお子さんもおとずれる思春期。

その時期の 心の変化や対応 を考えたいと思います。

 

 

今まで紹介してきたペアトレの方法で

お子さんとの関係が少しずつ円滑になって来たでしょうか?

 

 

お互いの関係性が落ち着いてくると 子どもは自然に

親に甘え 親を頼るようになると思います。

 

 

親はその子どもの甘えを上手くくみ取って 満たす方法が ペアトレで

身に付いたと思います。

 

 

そのような関係が続く中、

子どもの大人への反抗心は順調に発達してくる場合も。

 

 

反抗しても甘えたい!

でも見た目も大きく成長してきて甘えることに抵抗がある!

でも親には頼りたい・・・

 

 

そんな子どもの心に気付かず

叱ってしまう日々に戻る・・・

 

 

そんな時こそ 今まで学んできたことを思い出しましょう!!

 

 

思春期の 何とも言えないもやもやは 子どもを不安にさせます。

不安を追い払ってもらいたくて 口実を作って 親の近くに寄ることで

幼児的な甘えを満たします。

しかし、年齢に合わせたプライドを保つために

親なんかいらない! うっとうしい!

といった態度をとります。

 

 

そういった微妙な心の葛藤に寄り添い、ほめる

そのことが、親も子もお互いに良い距離感を保って関わっていけるのではないでしょうか。

 

 

幼い子どもに対するペアトレと違って

分析する行動も難しくなると思います。

 

 

しかし一歩引いて子どもの様子を観察し、

気になる行動を観察し続け、分析することで、

子どもの心に歩み寄れるのではないかと思います。

そして1つずつ、解決策も見つかってくると思います。

 

 

子どもは褒められることで

「自分は親に受け入れられている」

と感じます。

 

 

見守ってくれる親や、自分の良い行動を認めてくれる大人がいる、と分かってくると

親が目の前にいなくても

葛藤に立ち向かい、少々の困難にぶつかっても頑張ろうとします

 

 

頑張っている自分を褒めてくれる

↓   ↓   ↓

「自分は存在する価値ある人間なんだ」

「自分は存在を認められているんだ」

と自信を持ち

自分自身の行動を どんどん高める方向に持っていこうとします

 

 

この経験が 思春期には とても大切と思います。

 

 

そしてこの 『自尊心の形成』 こそが

自己を高め

周囲への安心感が持てる

そのことに結びつくと思います。

 

 

年齢も上がってくると

学習面でも注意することが多くなり

ついつい周りの子どもと比べてしまう機会も増えていくと思います

 

 

しかし、発達障害のある子どもは

周りと比べて 時間を要します

 

 

そのことを忘れず

子どもの行動をじっくり観察し、 見守り

子どもの持つ力、 能力を信じてあげてください

 

 

思春期こそ

より良い親子関係の形成が大事となってきます。

 

 

つらい時期ですが

見守り、乗り切っていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099  FAX:0745-49-0482

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