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2020.11.06

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第11回 情報を外に向けて表現する
 
こんにちは。
 
今回は前回お話しした
『理解系』 と強いネットワークを持つ
『伝達系』 についてお話ししようと思います。
 

  • 伝達系の脳エリア

→声を出す、話す、書く
といった 主に言葉をアウトプット(表現)するための場所です。
 
理解系の脳エリアと強いネットワークがあり
両者の発達の程度が
症状の違いを生み出します

内言     =自分の思考を整理したり
行動を制御したりするのに役立ちます。

例えば)頭の中で「あれして、これして…」
自分に向かってしゃべることが出来るようになると、
行動が落ち着いてきます。
短期記憶やワーキングメモリの一端を担っていて、
情報を思い浮かべて整理することに関わっています。
*ワーキングメモリ=作業記憶
 
左脳=文法の処理、いくつかの言葉の情報を並べて保持する
右脳=場面や映像を思い浮かべること
 

  • 発達の旬

・比較的ゆっくり(経験とともに)
・理解系の脳エリアが発達し始めた後に、本格的に発達し始める
・通常は、10~20歳代で良く伸びる
理解系の脳エリアの成長に応じて発達が進む
 

  • 発達障害による影響

・影響が目立つ場合
→人の真似がしにくい
発語が出にくい
ワーキングメモリや短期記憶が不得意
 
〈伝達系の脳エリアが発達している場合〉
歌が好き/作文や日記が上手/おしゃべり
 
〈伝達系の脳エリアが未熟な場合〉
ダンスなどを覚えるのが苦手/文章を書くのが苦手/口下手
 
ここでも前回お伝えしたぺアトレの関り
『子どもの行動に注目してみよう』 
『肯定的注目』
『親子タイム』
が大切になってきます。
 
得意な部分は伸ばし、
苦手な部分は一緒に向き合って、
解決策を探していきましょう。
 
 
 
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
 
 
 
 
 
 
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美