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2020.08.07

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第9回 記憶は過去と現在を未来に生かすための学習装置
 
こんにちは。
今回のテーマは 『記憶』 です。
 
記憶系の脳エリア

知覚した情報や知識を覚える
体験したことを思い出す

学んだことを定着させる
 

  • 特徴

・記憶系脳エリア=脳内の広範囲

興味があること
理解していること
情報を伴う体験
繰り返した体験
などが優先的に記憶されます。
 
・記憶系脳エリア

未来の展望にも大いに関係します

予定の見通し
時間間隔
 
などにも関係しています。
 
 
 

  • 発達の旬

・枝ぶりの発達は生後1年を過ぎた頃から徐々に始まりますが。
3~4歳頃から20歳頃です。
 

  • 発達による影響

・記憶系の脳エリアは、発達障害の約95%に
発達の遅れが出やすいエリアです。
また
学習が進みにくく反復が必要なタイプ

細かいことまでどんどん記憶してしまうタイプ
があります。
 
・記憶しにくい⇔記憶の固さ
一度覚えると変更できない
一度覚えたやり方を変更できない
トラウマ(忘れたくても忘れられない)
不愉快な感情の記憶のフラッシュバック
 
理解系も未熟な場合
状況分析が苦手
記憶を活用することが不得意

 応用が苦手
 
睡眠のトラブル
(夜中に何度も目が覚める、寝つきが悪い、朝起きられない)
・てんかんを併発
 
以上から、記憶系の脳エリアが未熟な場合は
時間を気にせず行動する
忘れやすい
語彙が少ない
などが見られます。
 
このような場合、ぺアトレで活用できるのは
『環境の整え方』 『トークンシステム』 です。
 
記憶の固さが柔軟さの妨げになっているので、
子どもが注意できる環境設定はとても大事です。
 
そして、目に見える形
自分の行動を書き出す(スケジューリング)、
何をすべきか書き出す(優先順位や期日を守る)
繰り返し同じ行動・学習を行うことで身に付く経験を増やす
 
そういったことを
トークンシステムを用いて
繰り返す習慣を身に付けていきましょう。
 
低い目標から始めて
1段ずつクリアしていく喜びをぜひ経験させてあげてください
 
そこには 『ほめる』 ことは忘れずに
子どもと関わってくださいね。
 
 
 
 
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
 
 
 
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美