「できないから無理」ではなく、できるへ
こんにちは!毎度おなじみ盲導犬とともに働く作業療法士の辰己貴之です🐾
いつもブログを読んでいただき、本当にありがとうございます🙇♂️
連日厳しい暑さが続いておりますが、皆さまお変わりありませんでしょうか?
私は視覚障害があり、物が見えづらい状態です。「見えにくいのに、どうやって仕事をしているの?」と、よくそんな質問をいただきますが、毎日仕事に取り組めているのは、iPhoneのおかげです!
iPhoneには「VoiceOver(ボイスオーバー)」という、画面の内容を音声で読み上げてくれる機能があります。設定方法はとても簡単で、
[設定] → [アクセシビリティ] → [VoiceOver]
と進んでオンにするだけ。これで、画面に表示されている文字やアイコンなどが、音声で読み上げられるようになり、見えにくくても、耳で内容を理解して操作できます。
※ちなみに、Androidスマートフォンには「TalkBack(トークバック)」という似た機能があります。
VoiceOverには、視覚に頼らずに画面を操作するための独特な使い方があります。たとえば、画面上のアプリを選ぶときは1回タップ、選んだアプリを開くときは2回タップするなど、通常の操作とは少し違うルールがあります。でも、一度慣れてしまえば、指先だけで画面全体を把握できるようになり、とてもスムーズに使いこなせます🙆♂️
このVoiceOverを活用して、
・このブログの執筆
・アメブロ「盲導犬と僕」での記事執筆
・チームで作成したプレゼン資料をVoiceOverで確認しながら、盲導犬についての出前授業
などの仕事を行っています。
さらに、VoiceOverの機能とあわせて使っているのがSiriです。Siriは音声操作で電話をかけたり、メッセージを送ったり、通知を読み上げたりと、手を使わずに多くのことができる頼もしいアシスタントです。
そして実は、VoiceOverのオン・オフもSiriで簡単に切り替えることができます。
「ヘイSiri、ボイスオーバー オン(またはオフ)」
と話しかけるだけで、必要な時にすぐに切り替えられます👌
VoiceOverとSiri、この2つを組み合わせることで、視覚障害があっても、日常の操作から仕事まで快適にこなせる環境が整っています。
仕事だけでなく、プライベートではアプリにも助けられています。
1つは、Kindleアプリの読み上げ機能を使って本を読んでいます。読んだ本について、母校の恩師の繋がりである読書サークルで仲間と話せるのが楽しいです📚
さらに「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」というアプリを使えば、映画館でもイヤフォンで音声ガイド(副音声)を聞きながら映画を楽しめます。同じ作品を一緒に観て、その後のティータイムで盛り上がれるのが嬉しいです🎬☕
iPhoneのアクセシビリティ機能や便利なアプリがあるおかげで、視覚に不自由があっても、毎日の暮らしや仕事を楽しめています🙌
「できないから無理」ではなくて、「どうすればできるかな?」と考えることが第一歩!
そこから工夫や便利機能を取り入れることで、どんどん出来ることが増えていきますよ。
テクノロジーは進化中!誰にとっても使いやすいように、少しずつ工夫されているので、皆様も活用してみてはいかがでしょうか☺
よければアメブロも見てください🙌(https://ameblo.jp/takayuki-moudouken/entrylist.html)
管理本部 作業療法士 辰己貴之