橿原市教職員組合の教育研究集会での講演
こんにちは。盲導犬ユーザーで作業療法士の辰己貴之です。
2025年11月19日(水)白橿小学校で橿原市教職員組合の教育研究集会にて、教職員16名の方に向けて講演をさせていただきました。
事前の打ち合わせで「病気と障害の経験をメインでお話ししてもらいたい」とご要望をいただき、それに沿った内容に資料を見直し、講演させていただきました。
当日は、私の病前の生活から病後の環境や心情の変化について中心にお話させていただき、そこから「障害と環境との関係」や、「どういった想いで現在の活動を行っているか」をお話させていただきました。
皆さん真剣に話を聞いてくださっている様子が伝わり、予定していた内容以上に多くのお話させていただきました。
質疑応答では、「盲導犬と一緒にいることで楽しかったことは何ですか?」と質問が上がりました。「盲導犬がいてくれるからこそ、外にでたい気持ちになり、実際外出する機会も増えたことや、一緒にいてくれるからこそ、大阪など遠いところまで安心して出かけられるようになりました」とお答えさせていただきました。
一方で、盲導犬との生活の中で困ることや大変なことについてもお伝えしました。盲導犬のお世話や、盲導犬を連れて行くことが出来ない場合の預け先の確保、暑い時期には長時間の外出が難しくなるなど、生活の中で制限が生じる場面もあります。また、盲導犬の仕事は「歩く際の補助」と「静かに待つこと」であり、それ以外の場面では、周囲の方の手助けが必要になることもお話ししました。
質問がひと段落した時、以前盲導犬授業でお世話になった先生より「実際に盲導犬を見る体験、盲導犬ユーザーの辰己さんから話を聞けた事は子供たちの大きな学びとなりました。今後授業を希望される方に対して、どのようにすれば授業を行うことができるのかをお話ししてはどうか?」とご提案していただきました。
盲導犬授業の内容をはじめ、授業の段取りや事前の打ち合わせについて簡単にご説明させていただきました。また、授業に関するお問い合わせ先として、アメブロ「盲導犬と僕」のリンクや、会社のホームページのお問い合わせフォームからもご連絡いただけることを併せてお伝えしました。その後、盲導犬授業に関して多くのご質問をいただくことができました😊
最後に「今後やりたいことや目指していることは?」の質問をいただき、「1人でも多くの方に視覚障害や盲導犬の事について知っていただきたい」とお答えさせていただきました。しかし、それは入り口であり私の最終目標は、1人でも多くの方に障害について考えていただき、誰もが暮らしやすい社会になるきっかけができればいいな、と思っています。
このようなご縁を繋いでくださり、打ち合わせから当日の誘導まで行っていただいた先生方に感謝いたします。このような機会をいただき、本当にありがとうございました🙇♂️
資料を覚えるのに苦労しましたが、最後まで無事に講演をすることができました。
今後も、講演や盲導犬授業といった活動を通して、視覚障害や盲導犬のことを1人でも多くの方に知っていただく機会を広げていきたいと思います。


管理本部 作業療法士 辰己貴之