退院して自宅で生活するために必要であった「住宅改修」と「福祉用具の活用」
こんにちは!日々盲導犬と仕事をしている作業療法士の辰己貴之です🐾
いつもブログを読んでいただきありがとうございます🙇♂️
今回は、私が退院して自宅で生活するために必要であった「住宅改修」と「福祉用具の活用」についてお話しさせていただきます。
私は、髄膜炎という病気で入院し、約1年間の病気治療と、約半年間の積極的なリハビリを行いました。
懸命にリハビリに励みましたが、視覚障害と左側の空間の認識のしづらさと左半身の麻痺と感覚障害などが残り、様々な場面で「支えになるもの」が必要でした。
○歩くときやズボンの上げ下ろしなど、立ったまま他の事を行う時
○お風呂場での立ち座りや体を洗う時
○階段など段差を上り下りする時
などです。
「退院して家に帰りましょう!」となった時、障害がある状態で元の自宅に帰り生活をするためには、自宅の生活環境を整える必要がありました。
そこで、「住宅改修」と「福祉用具を活用する」ことになりました。
⭐️私が自宅で生活するための準備
[住宅改修]
・手すりの設置
移動や立ち座り、姿勢を保つ際の転倒転落の予防と、介助するときの負担軽減が目的
設置場所
・玄関周り・・・移動、段差の上がり下り
・トイレ内 ・・・立ち座り、姿勢を保つ
・浴室内 ・・・移動、立ち座り、姿勢を保つ
病院の療法士などのスタッフ、改修を行ってくれる業者、家族の3者が自宅へ集まり、必要な場所の選定や、手すりの形状、取り付け位置などを話し合い、3者合意のもと業者が工事を行ってくれました。
[福祉用具の活用]
・座面の大きいシャワーチェア(肘掛けの付いていない座面と背もたれのみのもの)
立ち座りや体を洗う際の転倒・転落の予防が目的
左半身に感覚の障害があり、左臀部がしっかりと椅子の座面に乗せられるものを療法士に選んでもらいました。
⭐️退院して自宅で生活した結果
手すりの設置は玄関ドアまでの段差の昇降部分から玄関内、フローリングに上がるまでつないでもらっていたので、視覚障害のある私はすごく安心して移動することができました!
また、トイレ内にも手すりを設置してもらったため、1人でトイレを問題なく済ませることができました。
このように、整えてもらった環境で日々繰り返して日常の生活動作を行うことにより、あっという間に1人で自宅内の移動やトイレが行えるようになり、現在ではほとんど手すりを使うことなく生活できるようになりました!
入浴時も福祉用具ではなく、普通のシャワーチェアに問題なく座れています!
病気や高齢による障害が発生し、それまでの生活環境に適応できなくなる場合があります。
お住まいの市町村にお問い合わせいただくことで、適切なサービスや支援を見つける手助けが得られるかもしれません。
困った時は一度、ご相談してみてはいかがでしょうか😆
皆様のより良い人生を心より願っております🙇♂️
管理本部 作業療法士 辰己貴之