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2018.06.28

ペアトレが知りたい!!

第2回 《ほめるところが見つからない…》
 
こんにちは。作業療法士の酒井です。
今回はお子さんを“ほめる”ことに関するお話をしたいと思います。
 
皆さん、お子さんの良いところはいくつかすぐに思い浮かびますか?
 
「悪いところは沢山見えるけど、良いところはどこだろう」
「ほめるところが分からない」
 
などという声がよく聞かれます。
 
どのような人でも、欠点の方が目につきやすいですよね。
でも、そんな欠点の中にもその人らしい良いところも必ずあるはずなんです。
 
いつも身近で観ている親では、なかなか気づかないことも多いと思います。
そんな時こそ、ペアトレで発見できることもあります。
 
『ほめ方・しかり方はしつけの基本』 
☆ほめる・叱るのは親の気持ちではなく
☆子どもがどう受け止めるかが大事 です。
 
そのためには、怒るという自分の感情を相手に一方的に向けて爆発させるのではなく、
叱るという相手の成長のためにリスクを超えて、相手に正直にネガティブなことを直言する、という違いに気づいてほしいと思います。
 
☆良いことは常にほめる、悪いことはいつも叱る
という首尾一貫が効果を高める原則です。
☆気まぐれはしつけをめちゃくちゃにします。
叱った後、かわいそうになって慰める、という情に負けることは逆効果になります。
 
そして しかるよりほめよ!!
 
親も生活に追われてついグチっぽくなり、子どもにあたります。
子どもを叱ると一時的に気は晴れるでしょうが、欠点を指摘された子どもは、欠点が強く印象付けられ、強く記憶に残ってしまいます。
強く残るのであれば、良いところの言葉・ほめる言葉をシャワーのように浴びせる方が、脳にも良いようです。
 
もし、感情に任せて叱ってしまった場合は、素直に謝る事が大事です。
 
親の心に余裕があれば、
子供と向き合うことが少し楽になるのでは?と私は考えます。
 
親はどうしても子供より先に話してしまったり、子どもの話を待ってあげることが出来ず、結果、子どもが自分の事を自分の言葉で説明して伝えるという自発的な行動を妨げてしまいがちです。
 
また、親の考えややり方を押し付けることも、子どもの自発的な行動の妨げとなり、
親に対し従順な子どもに仕向けているような状態になってしまいます
 
同時に、親の指示がなければ自分の行動も計画立てが出来ず、常に指示待ちの子どもになってしまいます。
 
そういった2次障害に繋がらないよう、子どもの特徴を理解し、どんな小さなことでもいいので、ほめる習慣を身に付けていきましょう。
 
たとえば、昨日はおもちゃが全く片づけられなかった子どもが、今日は「片づけてね」と1回話しただけで1つ片づけることが出来た、という場面があったとします。
これこそ、ほめるポイントです!!
 
こんなささいな変化で良いんです。
 
子どもは『叱られずにほめられた、気持ちいいな、次もほめられるようにしよう』
と感じ、思うはずです。
上手くいく日、上手くいかない日、いろいろありますが、その都度一喜一憂するのではなく、一貫した対応で子どもをほめ続けてみましょう。
小さな変化に気づき、親も子も今以上に余裕が生まれてくるのではないか、と私は考えます。
 
次回は、ほめる事にもつながりますが、子どもの行動を3つに分け、観察と記録のつけ方についてお伝えできればと考えています。
 
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
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