ペアトレが知りたい!!
第6回 《困った行動を減らすには?》
こんにちは。作業療法士の酒井です。
今回は、皆さんがいつも目について悩んでいる
子どもの困った行動についてお話ししたいと思います。
《困った行動とはどういた行動なのでしょう??》
・周囲に迷惑をかける行動?
・言う事聞かない行動?
・好き勝手にふるまう行動?
考えていくときりがないと思います。
しかし沢山ある中でも
「これは改善できそうかな?」
「これはちょっと厄介かな?」
などと、程度の違いはいつも関わっている親なら個別が付きやすいと思います。
そんな困った行動に対しては
『注意を取り去る』
すなわち『無視』することで
してほしくない行動を減らしていきます。
自発的行動を増加させる刺激として強化子(注意・関心)は人間にとって強力です!!
では実際に無視する時のチェックポイントはどういうものでしょうか??
・顔をそむける ・話題を変える
・繰り返して言う(ブロークンレコードテクニック)
・他の事に集中する ・視線を合わせない
・今後は行動に目も耳も向けず、行動に注目しないことを宣言する
注意点
無視すると、その行動が減り始める前に、短期間は困った行動が増え、行動が強くなると言う事を覚悟して開始しなければなりません。
無視ばかり続けていても効果は表れないので
必ずほめることと組み合わせて用いましょう!
①してほしくない行動を選ぶ=無視
②してほしい行動を選ぶ=ほめる
③標的となる行動が起きるたびにそれを無視する
④標的行動に代わって、してほしい行動が現れた時は必ずそれをほめる
例えば)
《その他のテクニック》として
子ども同士の力を利用して協力を促す方法もあります
その際、子どもや協力している子どもの行動はほめるが、
互いに比較したり、
誰か一人の子を非難してはいけない。
目的は子どもたちの協力を誘うことで、
子どもをけなすことではありません。
なかなか難しいテクニックとは思いますが
決めたら一貫した対応で心がけ、
叱責や体罰はなるべく使わないよう、
無視とほめることを行ってみてください。
次回はクールダウンについてお話していこうと思います。
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
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