保護者勉強会「子育てを楽しむヒントを探してみよう」開催
みなさんこんにちは。最近大好きなラーメン屋で美味しい大盛りラーメンをお腹いっぱい食べてお店を出た後、「お腹減った~」と言ってしまい、早くも頭がボケてきているUTキッズ田原本の上西です。
さてさて、先日5月17日(木)に奈良県社会福祉総合センターにて、UTキッズ保護者勉強会「子育てを楽しむヒントを探してみよう」を開催させていただきました!
講師には、京都府宇治市にお店を構える絵本と世界の木製玩具の専門店「キッズいわき ぱふ」の代表・岩城敏之氏をお招きしました。
岩城氏は現在、子どもたちと共に遊びながら得た「子育て」「親子関係」「子どもを取り巻く遊びや環境」についての深い洞察を基に、幼稚園・保育園・児童館の職員研修や保護者向け講演会の講師として、全国を飛び回っていらっしゃいます。そしてなんと、UTキッズ三田の岩城OTの父親でもあります。
今回はそんな岩城氏をお招きし、玩具の紹介のみならず、他国と日本の子育ての文化の違い、従来と現代の日本の子育ての違いについてや、心と体が豊かに育つための子育てのコツについて、非常にユニークにお話ししていただきました。
たくさんお話をしていただきましたが、私がその中でも特に感銘を受けたお話は、「かしこい子どもに育てよう」というお話です。
以下、岩城敏之氏著「笑ってまなぶ子育てのコツ けんかやトラブルはこわくない」より引用――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私が言うかしこい子どもというのは、アルプスの少女ハイジみたいな子どもです。あの子はアルプスの山奥に暮らしています。ショッピングセンターまでものすごく遠いところに住んでいます。それにいつ死ぬか分からないようなおじいさんと二人きりです。まだ青春が始まっていないのに、もう介護が始まろうとしています。だけどあの子は、なぜか幸せそうに暮らしています。あの子は、自分が生まれてきたことを喜んで、そして自分に与えられた能力を使って、自分と自分の周りの人を幸せにしようとしている子どもです。
私がかしこい子どもというのは、「どんな状況下の中にあっても」「自分に与えられた命と人生を大切にして」そして「与えられた能力を使って」「自分と自分の周りの人を幸せにする人材」です。
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とあるように、私たちが日々関わらせていただいているお子さんたちはみんな、この国の未来を担っていく宝のような存在です。そんなお子さんたちがこの先親のもとを離れ、社会で自立し、新しい世の中を作り出していき、幸せを獲得していくために我々はそのための力を育む機会を提供する事と、環境を整えることに大きな役割があるのではないかと考えます。
また、私はこの仕事をしている中で、そのお子さんの苦手な部分を見つけ出し、それを改善することばかり考えてしまう事がありました。しかし今回のお話を聞き、苦手な事もあるかもしれませんが、そのお子さんに与えられた力、そのお子さんの得意な事、そのお子さんしか持っていない個性とは何なのか、それを見つけ出し、それにお子さん自身やお母さん、先生たちに気づいてもらい、自分と自分の周りの人のためにその力を使えるようにサポートすることにも、大きな意味があると改めて気づかせてもらいました。
今回のお話が胸に響いた保護者さん、お子さんへの考え方に変化が起きた保護者さんも多くおられた事かと思います。私も話を聞きながら込み上げてくるものがあり、そんな大事なことに気づかせてもらえる貴重な講演でした。
午前の講演会が終わり、午後からは事業所に戻り職員用の研修と、おもちゃの詳しいご説明を行っていただきました。
岩城氏おススメのおもちゃを複数チョイスしていただき、実際にスタッフみんなで体験しながらおもちゃの特性と遊びの意味づけを理解していきました。
最後に、療育に活用するため各事業所で複数おもちゃを購入させていただき、「このおもちゃはこういう発達要素が必要な子に使えるね!」「集団療育の時の協力ゲームに使えるね!」など、スタッフ一同の様々な考えが交錯し、新たなビジョンが描かれた瞬間でした!
私たちUTキッズのスタッフたちは、子どもたちの今だけでなく、その先の将来を見据えた支援を行っていくために、様々な知識と考えを取り入れて今後も精進していく事でしょう。
UTキッズ田原本 上西