平成29年度 中和保健所ALS在宅療養患者支援者意見交換会に参加して
この研修は毎年、奈良県中和保健所 健康増進課 難病対策係企画で地域の医者、看護師、介護支援専門員、介護福祉士、リハビリ職が集まり、テーマに沿った意見交換会の場となっています。
私は今回で4回目の参加です。最近は、普段なかなか会えないケアマネージャーさんや、保健師さん、看護師さん、主治医の先生と少し話させていただく機会にもなっています。(笑)
今回は『事前アンケートよりの日頃の支援内容や工夫の意見交換』、『他職種でより良い支援をするために』という二つのテーマでグループディスカッションを行いました。
他職種で話し合い、各職種が悩んでいること、工夫していることを知ることは、本当に参考になります。数年前から【多職種連携】を意識してきましたが、本当に必要なことと感じています。何度もこの研修で参加して思いますが、本当に皆さん、利用者様の思い・想いに寄り添い支援をしておられるなと刺激をもらいます!
指定難病を抱えられている利用者様に限ったことではありませんが、この意見交換会に参加していく中で私が学び、意識していることは・・・
①意思決定支援の重要性
②本人・家族が選択できる情報を先々に提供していくこと。(決めるのは後でよい)
③多職種連携は頻度を高く、定期的に行う。(例えば担当者会議、情報提供)
今もこの学んだポイントを意識し訪問させていただいております。
平成29年3月31日現在、指定難病患者数は奈良県全体で12,353人、中和保健所管内では5,384人と増加傾向にあります。平成28年の推定ではALS罹患患者数は奈良県全体で98人、中和保健所管内では県の43.9%となる43人とされております。
近年、在宅療養での支援の質は当然に、様々な支援の整備をとの声が上がっています。私たち訪問スタッフに求められる内容も高くなってきております。(必要な知識・スキル以上に支援する気持ちが)一人ひとりの思いに寄り添いながら、地域の中で大切な役割を担っていることを意識し、日々励んでいきたいと思います。
UT訪問看護ステーション 作業療法士 吉村 武将