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2018.01.16

恐るべし・・・

みなさま、こんにちは。
言語聴覚士の上野です。普段、私はしゃべりにくい方や飲み込みが難しい方のリハビリを行なっています。
 
 

私が訪問している利用者さまの中で、パーキンソン病を患っている方がおられます。この方は大きな声が出にくく、発音も不明瞭になってしまい、また食事時は、食べるたびにむせて食事するのが大変だとよくこぼしておられました。
 

ところが、2~3か月前からとても嚥下(食べ物を飲み込むこと)の調子が良くなったとおっしゃるのです。とっても真面目に自主練習をしてくれたのか???と喜んだのも束の間、自主練習はあまり熱心にされていないと…( ノД`)シクシク 今までと違うことを何かしたのかと尋ねたところ、そういえばキムチを食べるようになったと。
キムチ。そう、あの韓国の漬物のキムチです。あのキムチを食事時に食べるようにしたところムセが極端に減ったというのです。
 
キムチはトウガラシをたくさん使っていますね。トウガラシの辛みの主成分はカプサイシンというのですが、実は、このカプサイシンには嚥下反射の機能を改善させる効果があると言われているのです!!!
利用者さまは、カプサイシンがたくさん含まれているキムチを一緒に食べることによって、嚥下機能が改善してムセが減ったということなのです。しかも、ずっとキムチを食べ続けたのが良かったのか、嚥下面だけでなく、言語面でも声がしっかりと出るようになり、趣味のカラオケもめいっぱい楽しむことができるようになっていました。
 
キムチ恐るべし…
 

 
 
ユーティー訪問看護ステーション
言語聴覚士 上野なつひ