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2021.03.18

最近「食べる」ことについての本を読みました

こんにちは、最近は日中も暖かい日が増えてきて春を感じる気候になってきましたね。いい季節なのですが、私は花粉症でこの時期が一番つらいです。花粉症の皆さん頑張ってこの季節を乗り切りましょうね!

 

世間的には、まだまだ自由にあちこちに遊びに出かけることが難しく、休みの日は自宅で過ごすことが多いですよね。

私は「こんな時だからこそ、最近できていなかった読書でもするか!」と思いなにかいい本はないか探していたところ、興味深い本を見つけましたので今回紹介させていただきます。

 

本のタイトルではなく帯の言葉に衝撃を受けて購入したのですが、その言葉は

40代から誤嚥は始まっている。”(注意:本のタイトルではありません本についている帯の言葉です。)

本のタイトルは「 死ぬまで噛んで食べる~ 誤嚥性肺炎を防ぐ12の鉄則~」著:五島朋幸

 

 

この言葉を見た時「えっ、私40代ですけどもう誤嚥が始まってるってこと?やばいですやん!」と一気に興味を持っていかれてしまいました。

この本の筆者は長年、訪問歯科に従事されている歯科医師で、地域ケアをご自身のテーマにされてさまざまな食支援の取り組みをされておられるようです。

本の中に「好きなものを食べているからこそ生きている実感が湧くのです。」という一文があり私は今、当たり前にしている“食べる”という行為がどれほど素晴らしいことか、また当たり前にしている“食べる”という行為に真剣に向き合ったことがあるのかと考えさせられました。

 

誤嚥性肺炎をどう防ぐかということについて書かれているのですが口腔内の解剖学的なことから、機能的なことまで分かりやすく記載されていました。

その他、唾液の働きとは?口腔ケアとは?姿勢とは?動作とは?環境とは?地域での食支援とは?などなど「死ぬまで噛んで食べる」ためのイロハがつまっています。また誤嚥予防の体操やストレッチングも紹介されています。

 

本文では、誤嚥性肺炎の予防としてと歯磨きのタイミングが書かれていました。

皆さん、歯磨きは食後すぐと思っておられますよね。でも筆者は誤嚥性肺炎を予防する目的ということでは歯磨きは朝起きてすぐ寝る前と提言されていました。

何故かというと誤嚥しても肺炎にならないように口腔内の細菌を減らし清潔に保つ事が大事という理由からのようです。

夜間寝ている間は何も食べないので唾液の分泌も減り細菌が増え続けているから朝起きてすぐの歯磨きが大事で、寝ている時は無意識のうちに唾液を誤嚥してしまっている事が多いから寝る前の歯磨きが大事ということのようです。

そのような理由から朝起きてすぐと夜寝る前の歯磨きが誤嚥性肺炎の予防の1つになるようです。(上記のことはあくまで沢山ある誤嚥性肺炎予防の1つです。また、お子さんの虫歯予防の目的では食べてすぐの歯磨きが必要と書かれていました。)

 

この本に出会って臨床で役に立つことも勉強できましたが、自分自身が無意識にしている“食べる”という行為に一から向き合い考えることができたように思います。

ユーティー訪問看護ステーションでの食支援ということでは、専門的な知識を持った言語聴覚士が2名在籍しており、訪問業務にて地域で食べることや誤嚥予防のための支援を行っています。何か不安がある方はご相談くださいね。

今回は本当にいい本に出会えたのですが、本を探すことが苦手な私なので皆さん、何かいい本があったら教えてくださいねー!

【 ママさんPTの独り言④ 】

 

ユーティー訪問看護ステーション 理学療法士 関本奈保美