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2026.03.18

畝傍北小学校で盲導犬の授業を行いました

こんにちは。作業療法士で盲導犬ユーザーの辰己貴之です。

2026年1月23日(金)、橿原市立畝傍北小学校にて、3年生の皆さんを対象に盲導犬の授業を行わせていただきました。当日はアレルギーなどの理由で、リモートで授業に参加してくれた生徒さんもいました。

 

今回の授業は、昨年11月に行わせていただいた「橿原市教職員組合の教育研究集会での講演」にご参加くださった先生から、「ぜひ、児童にも話を聞かせてあげたい」と思ってくださったことがご依頼のきっかけでした。

事前の打ち合わせの中で、講演でお話しした「障害の表記のこと」や「障害は不便だけど不幸じゃない」という2つの内容についても、盲導犬の授業と合わせて伝えてほしいとのご希望をいただきました。

その思いを受け、授業では盲導犬の話に加えて、障害についてもお話しさせていただきました。

 

授業の冒頭で「今日の盲導犬授業を受けるまでに、盲導犬を見たことがある人」と尋ねると、数名いることが分かり、大変驚かされました。全国の盲導犬は約768頭、奈良県内では12頭しか活動していません。盲導犬の数を伝えると、生徒たちは「少なっ!!」と声を上げ、盲導犬の現状を初めて知って驚いている様子が伝わってきました。

「障害は不便だけど、不幸じゃない」というテーマでお話しした際、「障害を持って私自身は不幸だと思ったことはない。むしろ幸せだと感じています」と伝えると、皆さんから「ええーー!」と驚きの声が上がりました。

さらに、「決して強がっているわけではなく、障害がなければ皆さんに出会うこともなかったかもしれません」と伝えると、「おおー!」「なるほどー」と、それぞれに私の話が伝わっているように感じました。

 

その後、買い物や料理など、私の日常生活を紹介した動画を視聴してもらいました。

料理をしている場面では「すごい」「見えてないのに、どうやって作ってるんやろ?」とか、駅で階段を昇り降りしている動画では「怖くないのかな?」など、素直な感想が上がりました。

動画視聴後の質問コーナーでは、特に反応の大きかった料理に関して「刃物を使う事は怖くないのですか?」という質問が出ました。それに対しては、包丁等で手が切れないよう厚めの手袋を着用して料理していることや、「最初は怖かったけれど、何度も経験するうちに慣れていった」ということをお話ししました。

実際の様子を見てもらうことで、障害があっても日常生活の中でさまざまな工夫をしながら生活していることを、少し身近に感じてもらえたのではないかと思います。

そのほかにも、「お金はどうやって支払っているんですか?」という質問もあり、ICOCAなどのICカードを使った支払い方法や、現金の見分け方について説明をしました。

 

当日の生徒の皆さんはとても元気で、授業中の反応や質問してくれる声も大きく、終始明るくて楽しい雰囲気を作ってくれたおかげで、私も落ち着いて授業を進めることができました。

今回のご依頼や当日の準備、サポートをしてくださった先生方、素直な声を伝えてくれた畝傍北小学校の生徒の皆さんに心より感謝申し上げます。

今後も作業療法士として、盲導犬ユーザーとして、まずは“知ってもらうことが大切”と考え、盲導犬や障害について伝える活動を丁寧に続けていきたいと思います。

またご縁がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

 

 

管理本部 作業療法士 辰己貴之