矢田小学校で盲導犬の授業を行いました
こんにちは。盲導犬ユーザーで作業療法士の辰巳貴之です。
2025年10月8日(水)、郡山市立矢田小学校で、5年生と6年生の児童の皆様に向けて盲導犬の授業を行わせていただきました。
今回は体育館での合同授業ということで、ピンマイクを使用しました。音の通りが気になっていたのですが、後ろの方まで声が届いていたようで安心しました😌
授業の最初には、恒例の「拍手の練習」を行いました。
私は視覚から情報を得ることができないため、挙手での反応には気づけません。
そのため、「はい」や「いいえ」で答えるような質問のときは、拍手で反応していただくことで、皆さんの声が私にもちゃんと届きます。
高学年ということで少し恥ずかしがるかな?と予想していましたが、それに反して力いっぱいの拍手で返してくれて、嬉しい気持ちで授業を始めることができました。
「盲導犬を見たことがある人、拍手!」という問いかけには、予想通り反応は少なめでした。それもそのはず、奈良県には盲導犬が15頭しかいないのです(令和5年4月時点)。
「盲導犬に“○○まで行って”とお願いしたら、行ってくれると思う?」という質問には、多くの児童さんが「行ってくれない」と答えてくれました。これまでの授業では「行ってくれる」と答える児童さんが多かったので、予想外の答えに驚きました。
児童の皆さんからはとても真剣に、そして興味を持って授業を聞いてくれているのが伝わってきました。先生からは、「普段落ち着きがなく席を立ってしまう子も、今日はしっかり座って真剣に話を聞いていました」とのお話をいただき、盲導犬を実際に見ることによって、子どもたちの「もっと知りたい」という気持ちが高まり、授業にもいっそう前向きに取り組んでくれるのではないかと思いました。
休み時間にはたくさんの子どもたちが盲導犬の周りに集まり、「かわいい〜!」と、たくさん声をかけてくれて、その活気のある姿に私も元気をもらいました!
今回は、授業の途中に先生に時間確認をさせていただいたおかげで、質疑応答まで含めて時間通りに授業を終えることができました!授業の機会をくださった矢田小学校の先生方、打ち合わせから当日の準備、移動のサポートまで本当にありがとうございました。
矢田小学校の皆さん、素敵な時間を本当にありがとうございました。
盲導犬がそばにいてくれることで、たくさんの出会いが生まれ、こうして皆さんの前で授業ができていることにも、心から感謝しています。
管理本部 作業療法士 辰己貴之
