脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~
第13回 発達障害を克服するキーは思考系
こんにちは。
今回は発達障害の希望のエリア
『思考系』 についてお話ししたいと思います。
思考系の脳エリアは、
最も高次な働きをするエリアですが、
このエリアは育ちやすいので、
発達障害を克服するキーとなります。
「あれをしたい、これをしたい」
という意欲、集中力、忍耐力とも関係し、
考えたり判断をしたり、
他のエリアに指令を出したり、
と 多様な機能を担っています。
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すべての脳エリアとネットワークでやり取りをしており、
司令塔の役割を果たしています。
左脳の思考系が育っている=言語情報の分析や
処理が得意な傾向
右脳の思考系が育っている=外界の情報を取り込む
操作が得意な傾向
左脳が育っている=自己主張が強い、言葉による説得力がある、
枠に沿って整理された思考を展開する
右脳が育っている=周囲と同調、
他人の意見を受け入れ、柔軟性や包容力に富む、
枠にとらわれず全体像やニュアンスの展開を図る
- 発達の旬
・考えたり判断するためには、その材料となる
知覚 理解
などの情報処理の充実が必要
そのため
旬は遅いエリア
・通常は 中学生後半くらいから思考系が育ち、
自分をモニターする力
自己客観力
が備わってきます
- 発達障害による影響
・最も影響を受けにくいエリアで
軽度発達障害から重度心身障害まで
思考系脳エリアが良く育っている場合がほとんどです。
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発達障害の希望の脳エリア
・自分のやりたいこと、嫌なことを自己主張する、
興味あることに没頭できる。
・理解系と思考系の乖離が大きくなると、
反抗性のある二次障害になりやすい。
<思考系脳エリアが発達している場合>
周りに合わせる/挑戦する、頑張り屋/行動力がある
<思考系脳エリアが未熟な場合>
わがまま/頑張れない/活力がない
思考系に対するぺアトレは何が良いのでしょう??
やはり 『親子タイム』 を活用し、
子どもが興味を持つことで、
その気持ちを、才能を、伸ばしていきましょう。
そして 『肯定的注目』 をすることで
子どもの行動や考え方を認め、ほめていきましょう。
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合 酒井