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2020.05.29

脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~

第7回 目を使って環境に適応するセンサー
 
こんにちは。
前回は 『運動系』『感覚系』 についてお話をしましたが、
今回は、それらに最もつながりが深い 『目』 についてです。
 
 
視覚系の脳エリアは
両眼で”もの“を見て対象を分析する場所です。
 
ボール運動が苦手だったり
空気が読めないのは
視覚系脳エリアの未熟性にも関係しています。
 
頭の後ろでは
受動的にありのままを見る

発達の順番と同じで
明暗→色→輪郭→奥行
の順で近くします
⇓ (赤ちゃんでは)
立体感がつかめないうちは物を口に入れて知覚します
 
 
 
頭の前側では
能動的に見たいものを見る

眼球運動に深く関与
ぼーっと眺めたりキョロキョロするより
じーっと見たいものを見続け
視線を合わせてキープすることはとても高度な働きです
 
●特徴
理解する脳エリアと連携することで
見たものをより深く分析して理解します。

  文字を読む  空間認知  状況把握 
 
運動の脳エリアと連携することで
運動能力を支える役目を果たします。

 運動能力    視覚系
 

スポーツ選手は視覚的に情報を分析することが得意
 
 
 
●発達の旬
運動・感覚に次いで視覚の発達は
比較的早い時期から始まります。
見ることは生後1か月から活発に!

身体を動かし
移動ができる

箸や鉛筆を使う
細かい動作ができる
といったことを習得していきながら
見る能力も高まっていきます。
また、屋内の限られた環境より
雲や波や動植物のような 常に変化する自然
視覚系の脳エリアの発達に良い栄養となります。
 
 
●発達障害による影響
・視覚の情報収集はよいが
理解する脳エリアとの連携が不十分

パット見て視覚記憶することがよくできる
しかし・・・
状況を読み取ることが苦手
 
 
・文字やパズルなど明示されたものを見て処理するのが得意
しかし・・・
場の雰囲気や文脈など、指示がない情報を見て読み取ることが苦手
 
★視覚系が発達している場合
絵や図の読み取りが得意
描画や掃除ができる
初めての場所や物も平気
 
★視覚系が未熟な場合
模倣が苦手
字が汚い
不慣れな場所が苦手
 
子どものものの見え方の
どこに苦手な部分があるのか
よく見て
その子に合った方法を見つけ 接していくことは
ぺアトレの 『環境の整え方』
を参考にしていただけたらと思います。
子どもの発達に合わせ、
上手く目が使えるよう導いていく事が
運動や感覚の発達にもいい影響を与えます。
 
少しずつできることを増やし
高い目標は持たず
スモールステップで進んでいきましょう。
 
そのためにも 親子で自然の中へ出かけてみてください。
 
新たな発見があるかもしれませんよ。
 
 
 
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
 
 
 
 
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美