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2021.02.22

膀胱留置カテーテルを挿入中の方で、 蓄尿袋(ウロガード)が紫色になるのはなぜ?

こんにちは‼  訪問看護師の佐藤です。

毎日の療養生活の中で、おしっこの管を留置されている方も多いと思います。そんな方々の中で、おしっこの袋がなぜか紫色になるな? と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。

今回は、なぜおしっこの袋に色がつくのか、どうしたら改善するのかについてお話しさせていただきます。

おしっこの袋に色がつく症状を、PUBS(purple urine bag syndorome)と言います。PUBSは、「プラスチック製のディスポーザブルの蓄尿袋が青紫色に着色する現象」です。

発生のメカニズムは、少々専門的な内容となるのですが、便秘などによる腸内容物の停滞により、尿中インジカンが増量し、尿中の細菌と化学反応を起こし、インジルビンとインジゴ(紫色の色素)が生産されます。インジルビンはプラスチックの中に溶けこみ、その上に不溶性のインジゴが沈着することにより蓄尿袋が青紫色に着色される」とされています。

 

解決策としては、おしっこの管を抜くことはできないため、ある程度の膀胱内の細菌の存在は仕方がありませんが、便秘を解消することは可能です。食生活や生活様式の改善、必要時適切に下剤を服用し、快便を心がけることで、袋の着色は改善されます。 便秘の解消が困難な場合は、訪問看護師のご利用をお勧めします。遠慮なくご相談してください。

ユーティー訪問看護ステーション 佐藤智子