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2023.03.23

「祖母と作業」

みなさんこんにちは、UT訪問看護ステーションの作業療法士の斧山です。

3月も中旬を過ぎて暖かい日が多くなり、桜の花も咲き始め、本格的に春の季節になってきました。

突然ですが、私には3月で99歳になった祖母がいます。

祖母は最近まで大きな病気をすることなく過ごしていました。昨年の夏に新型コロナウィルス感染症に罹患し入院しましたが、幸い回復し、自宅に戻ってくることができました。

祖母は今まで大きな病気もすることなく元気に過ごせていました。

昔から働き者で、自宅で雑貨店を営み、祖父と一緒に車で大阪の問屋街に仕入れにも行っていました。

昔は、店だけでなく内職、祖父と一緒に宅急便の配達、畑仕事(3か所)、もちろん日頃の炊事洗濯などの家事もこなしていました。

祖母は自分から仕事を請け負ってきて、頼まれたことはほとんど断ったことがないのではないか。というほどいろいろな仕事をしていました。

また、仕事だけではなく旅行や、近所の人たちとの交流、グランドゴルフなども行っていた時期もありました。

私は小さな頃からそんな祖母を見ていて、「いつ休んでいるのだろう」と感じていたことも覚えています。

そんな私も年齢を重ねて大人になり、作業療法士になって10年以上が経過しました。

作業療法では、「人は作業を通して健康や幸福になる」という定義があり、私の祖母はまさにその通りの人なのではないかと感じています。

私は作業療法の授業をうけている時、祖母のことを思い出し、祖母にとって店を営むことや家族の世話をすることは役割であり、元気でいるための活力になっていたのではないかと感じています。

また、元気で健康でいられるのは自分からいろいろなことを主体的に行っているからではないかと考えていました。

健康であり元気でいたいと思う気持ちは皆さん持っておられるかと思います。私自身も家族のために働いて、家では父親という役割をもち、その役割や活動を継続することで自分自身も元気な状態を保っていくことができる、保っていかなければいけないと感じています。

祖母には今までいろいろなことを教えてもらってきたように思い、孫一堂にとって尊敬する自慢の祖母です。これからも元気に長生きしてもらいたいと思います。

写真は祖母の畑の近くに生えていたフキノトウです。