リハビリ発達支援ルームUTキッズ広陵 学習支援会議がありました
日に日に寒さが増し、今年も残すところあと2ヶ月を切りました。
毎年感じることですが、1年はあっという間ですね。
食欲の秋ですが、我が家には今、鳴門金時などのさつまいもが3~40個ほどあります。
子どものお芋ほりや、実家からの届け物として豊富にあります。
このさつまいもを、飽きずにどのように食べていくか…今の私のミッションです。
さて、ミッションといえば、先日UTキッズ内で「学習支援会議」がありました。
UTキッズでは、年間を通して様々な会議がありますが、その一つが「学習支援会議」です。
普段は、学習支援を行っている事業所のスタッフが持ち回りで学習に関する内容について発表、検討しています。
学習支援に携わるスタッフは、保育士・児童指導員・介護士・元小学校教諭・作業療法士・言語聴覚士など、多職種で構成されます。
私が勤務するUTキッズ広陵では、現在学習支援は行っていないのですが、今回はテーマが「語彙」「聞く・話す」といった、私たち言語聴覚士の専門分野だったので、UTキッズ奈良の深澤STと一緒に、利用児様やご家族様、スタッフのヒントとなるのであればと内容をまとめて発表させていただきました。
普段、よく保護者様から伺うお話として、「語彙が少ない」というご相談があります。
「語彙が少ない」とはどういった状態でしょう?
〇いつも同じような言葉を使っている
〇うまく言えないと黙ってしまう
〇聞かれたことにすぐ答えない
上記の内容も、同時に相談されることがあります。
ご家庭や集団生活において、背景には今挙げたような困り感があるんですね。
実際に、お子様の立場に代わることはできませんが、聞いたことがあるけれどうまく説明できない言葉があったとき、どんな感覚になるかを疑似体験してもらいました。
大人はもうすでに知っている言葉を、知らないときの感覚に戻して聞くことはできませんが、例えば会話の中に一つでも専門用語が入って、その意味がわからないと気になってしまい、その後あまり内容が耳に入ってこなかった、という経験はありませんか。
例えば
「SDGs」
「ハギス」
「ボッチャ」
「スモア」
など…!
もう意味もすべて知っている、という方は別ですが、意味を知らない場合、一生懸命聞いていても意味理解できなければ、その会話の内容は「よくわからないもの」となってしまいます。
後でそのことについて尋ねられ、『…わからない』というと
「話を聞いていたの?」
「うまく説明できないのかな(=語彙が少ない)」
と周りの大人が感じている、ということもあるのではないでしょうか。
どうして『わからない』とお子様が伝えたのか、その理由を聞いても表現するのが難しいこともあると思います。
関わる大人が協力して、要因を考え、どう支援していけるか…支援する側が考えを出し合って、どうしたらお子様がのびのび過ごしていけるか、学習支援を通して、また言語療法の中でも考えていきたいと思います。
リハビリ発達支援ルームUTキッズ広陵 言語聴覚士 桑内