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2023.05.30

「寝る子は育つ」って本当?

いつもリハビリ発達支援ルームUTキッズをご利用いただきましてありがとうございます。

 

突然ですが皆さん、最近睡眠は足りていますか?睡眠リズムは乱れていませんか?

私は朝の目覚めも悪く、だんだん気候も暖かくなってきたので、日中も頻繁にあくびが出てしまい困っている今日この頃でございます。

 

そんな私の解説では説得力が足りないかもしれませんが、本日は人間にはなくてはならない「睡眠」について、なるべく分かりやすくお話しできたらと思います。

 

題名にもあるように、昔から「寝る子はよく育つ」という言葉を耳にすると思います。

睡眠と子どもの発達には密接な関係があります。

 

まず第一に、人はなぜ眠るのか?みなさんはご存じでしょうか。

色々な理由を挙げることができますが、主な役割として、以下の2点が挙げられます。

①脳や体の機能を正常に保つ

睡眠が不足すると脳の機能が低下する為、結果的に注意力や集中力を維持できない、意欲が湧かない、感情のコントロールができない・・・というような状態になりやすくなります。

 

そして体の機能としては、免疫機能の低下や、ホルモン分泌の阻害が起こるので、身体機能の回復が効果的にできなくなると言われています。

 

②記憶の整理と定着

睡眠には日中に得た情報を失くさないように記憶を脳の長期的に保存できる場所へ焼き移す役割が備わっています。

その為、十分に睡眠をとっている場合は多くの情報を正確に記憶へ残せますが、睡眠を十分にとれていない場合は、記憶に正しく残す事が難しくなります。

皆さんも一度はテスト勉強の為に徹夜をして頑張った経験があるんじゃないでしょうか?

あれはむしろ逆効果です!勉強の成果を発揮しようと思うと、夜は十分に寝ないと意味がありません。

 

次に睡眠とホルモンの関係についてお話しします。

眠気を引き起こすホルモンとして、「メラトニン」というものがあります。

このメラトニンの分泌は光によって抑制され、暗いと分泌が促進されるようになっています。

暗い場所で過ごす事で眠くなり、朝の光を浴びると目が覚めやすいのはこの為です。

 

皆さんも朝はカーテンを開けたり、外をお散歩して太陽の光を浴びるようにしてください。

お子さんのベッドを太陽の光が当たりやすい場所に設置する事も有効でしょう!

 

最後に、皆さんに気をつけて頂きたい生活習慣を挙げておきます。

 

〇寝る前には蛍光灯、LED、テレビ、パソコン、スマートフォン等の脳が興奮し覚醒が上がってしまう青色波長の光を浴びないようにする。

 

〇脳や体を活発化させる成分が含まれている為、栄養ドリンクやエナジードリンクは摂取量を控え、就寝前には絶対に飲まない。

 

〇普段の睡眠不足を取り戻すための寝溜め(不定期に長時間睡眠をとる事)は、逆に睡眠リズムを崩してしまう為、しないようにする。

→余計に活動への準備・活動の終了タイミングが乱れるため、日中にしんどさや眠気が襲います!

 

〇睡眠時間を延ばす際は、起床時間を遅くするのではなく、就寝時間を早くする。

 

〇就寝前のカフェインを控える、寝酒をしない、お風呂の温度は熱すぎない低目の温度に設定する。

→高い温度のお風呂に浸かってしまうと、体が温まりすぎてしまう為、快適に就寝できるまでに時間がかかってしまいます!

 

如何でしたでしょうか?なんとなく理解している睡眠の大切さですが、我々大人はもちろん、子どもたちの生活・発達にも大きな関りがあり、損なわれることによる影響は多大なものがあります。

子どもたちが健康に楽しく暮らしていく為に、今一度生活習慣を見つめ直していきましょう!

 

リハビリ発達支援ルームUTキッズ 作業療法士 上西