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2024.09.01

「子供の苦手 時間管理」

「早くせんと集合時間に間に合わへんで!!!」

朝の忙しい時間帯、子供が登校の準備をダラダラとしていると、つい大きな声で言ってしまいませんか?

いけないとは思いつつ、私はよくやってしまっておりました、、、。

こんにちは、盲導犬と一緒に働いている、作業療法士の辰己貴之です。

 

大人でも難しい時間管理ですので子供にとって難しい事は言うまでもありません。

さらに、発達障害の診断を受けている、またはグレーゾーンと言われるお子様の時間管理はもっと難しいものとなっていることと思います。

その原因は、脳の1部に発達の遅れがあり、時間の感覚が曖昧で先の見通しが持ちにくいからだと言われています。

既にご存知であり、いろいろと試行錯誤しながら奮闘なさっていることでしょう。

以下に効果的な声かけのポイントと、ツールの活用をご紹介します!

 

まずは声かけのポイント

「予告」と「褒める」です。

「あと10分で6時やで、6時はご飯の時間やで。」予告

6時からご飯を食べ始める。「実行」

「やったやん!時間通りに食べ始めたやん!ご飯おいしいなぁ!」*「褒める」

この予告、実行、褒める、の1連の声かけで、望ましい行動が強化されます。

毎日繰り返して行動することで脳の発達も促され定着しやすくなります。

 

次に視覚的なツールの活用です。

○時間の経過がわかるアナログ時計、砂時計を活用する。

商品紹介:タイムタイマー

電池式で赤い円盤は残り時間を表しています。時間経過とともに減っていき、見えなくなると「終わり」です。

アナログ時計はデジタル時計よりも時間の経過がわかりやすく、砂時計は個々の行動の時間管理に向いています。

 

○スケジュールボードや絵カードを活用する

商品紹介:わくわくスケジュールボード

1日スケジュールと1週間スケジュールが入っています。

1日、1週間の行動が見える化されることで、見通しを持って行動することができます。UTジョブズ橿原BASEにて販売中です!

 

朝の準備や帰宅してから行うことなどの1連の流れを絵カードで1つ1つのスケジュールボードに整理する

先の見通しを視覚でわかりやすく掴むことができるため、行動を完結することが行いやすくなります!

スケジュールボードの作成は子供と一緒に楽しく行うと効果的ですよ!

 

*心構えとしては、すぐにできると期待しないことです

大切なのは子供との良好な関係ではないでしょうか?

「そんな事はわかっている」、「ウチの子は、、、。」、「そんな時間ない!」などいろいろなコメントが思い浮かびます。

ただ、私の経験上、余裕がなくて見失ってしまいがちですが、現在のお子様との時間は後になって戻ってくることのない、かけがえのない時間です。

そんな、お子様とのかけがえのない大切な時間を、大切に健やかに過ごすことができることを願っております。

 

管理本部 作業療法士 辰己貴之