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2026.06.25

第31回全国地域作業療法研究大会で一般講演をさせていただきました

少し時間が経ちましたが、2026年2月28日(土)・3月1日(日)の2日間にわたり、「第31回全国地域作業療法研究大会」が開催され、私は3月1日の一般講演に登壇させていただきました。

今大会のテーマは、「OT can make a difference」です。
私はこの言葉を、「作業療法というリハビリには、人生を変える力がある」と受け取りました。そしてそれは、私たちがサポートするご利用者様の人生だけでなく、作業療法士である自分自身の人生に対しても同じだと考えています。

そこで今回の講演では、この大会テーマをそのまま掲げ、『OT can make a difference 〜自分自身を作業療法するという実践〜』というタイトルで発表させていただきました。

講演時間は60分でした。50名を超える方々が参加されている会場で、私はこれまでの自分の経験をお話しさせていただきました。
その前半の約20分は、大会長であり、弊社UTケアシステムの代表でもある辰己一彦が登壇し、私が病気によって失明と片麻痺を発症してから現在に至るまでの経緯を紹介してくれました。このおかげで、会場の皆さまに私の背景を深く理解していただくことができ、私自身も大きな緊張をすることなく、安心してマイクを持つことができました。
過去の発症当時から今日まで、私が「できないこと」に目を向けるのではなく、「どうすればできるようになるのか」をずっと考え続けてきたことについてお伝えしました。トイレや入浴などの日常生活から、洗い物や洗濯物を干すといった家事まで、一つひとつ工夫しながら取り組んできたリハビリの経験と訪問してくれるOTやPT、そして家族の伴走してくれる協力者の存在もあり、少しずつ人生を取り戻すことにつながったプロセスをお話ししました。

障害を負った後も「地域の中で役割を持ちながら、誰かの役に立ちたい」という思いを持ち続け、それを多くの方々に支えていただいたからこそ、今の私があります。一人の力ではなく、温かい出会いや支えがあったからこそだと、改めて強く感じています。
そうした支えの中で、現在は盲導犬授業や障害理解に関する授業に携わらせていただいています。まずは多くの方に様々なことを「知っていただく」ことで、障害のある人もない人も、誰もが共に暮らしやすい社会について考えるきっかけづくりに取り組んでいきたいです。

講演後には、養成校時代の恩師をはじめ、多くの先生方から「とても感動した!」、「改めてOTをしている意義を感じた!」など温かいお言葉をいただきました。特に、退院後から長く私を気にかけてくださっていた恩師から、「立派になったなぁ。自分が経験した貴重な体験が、聴いている人へしっかり伝わってきたわ」と声をかけていただいたことは、私にとって大きな励みとなり、生涯忘れられない経験となりました。

このような貴重な機会を与えてくださった大会関係者の皆さま、そして日頃から支えてくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。これからも、盲導犬授業や障害理解に関する活動を通じて、多くの方に障害について知っていただく機会をつくりながら、障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会の実現に向けて、一歩ずつ取り組んでまいりたいと思います。