ペアトレが知りたい!!
第7回 《クールダウンの活用》
こんにちは。作業療法士の酒井です。
今回は、困った行動に対するクールダウンについてお話ししたいと思います。
そもそも、クールダウンって??
子どもにとって強化子となっているものを取り、冷静になる時間を確保する
(望ましくない行動を維持している強化子を取り除く) ことです。
そのためには
・親がその場から立ち去る
・子どもが落ち着く空間に一人で過ごしてもらう
では、クールダウンはどのような手続きで行えばよいのでしょうか??
①子どもの困った行動を1つか2つ選択する
②子どもにその行動を行ったらクールダウンすることを事前に知らせる
③困った行動が起きたら、分かりやすい言葉で警告する
☆感情を含まず、きっぱり、あっさりと!
④指示に従わなかった場合は正面ではっきりクールダウンを告げる
⑤それでも従わない場合は、子どもの手を持ちクールダウンを行う場所に連れて行く
⑥クールダウン中
☆子どもの言うことに取り合ってはいけない(すべて無視)
⑦一定期間後、クールダウンの場所から連れ戻す(タイムイン)
☆クールダウンは終わりであることを単調に告げる
⑧指示に従ったら
☆必ずほめる
クールダウンに使う部屋や場所は??
①危険なものがなく、暴れても安全である
②子どもにとって刺激がない
③もとの部屋から一定の距離があり、外部の音が聞こえにくい
④暗い所や怖がる場所ではなく、子どもが落ち着ける場所
☆落ち着くものを一緒に持たせても構わない(愛着のあるタオルやぬいぐるみなど)
家の中である程度子どもの困った行動をコントロールできるようになってから
公共の場でのクールダウンも始めてみましょう。
公共の場(目的地)ではまず、
◆クールダウンに使えそうな場所をあらかじめ探しておきましょう
例)階段の人の少ない所、トイレ、店の端など
◆目的地でのルールを事前に確認し、
そのルールが守れている間は、頻繁にほめましょう
◆ルールが守れなかった、かんしゃくを起こした時などは
騒ぎ立てる前にクールダウの場所に連れて行きましょう
◆もし適当な場所がない場合は、車や建物の外などを利用しましょう
親と子が心を決めて実行できるよう
☆彡 クールダウンが終わったときに、説教はしない!
☆彡 クールダウンを拒否されても動揺しない!
→選択肢を準備しておく
☆彡 クールダウンは子どもの困った行動を一時的に増やすため、慎重に使う!
☆彡 使うと決めたら最後まで!
は忘れずに☝
次回は、子どもの協力を引き出す方法についてお話ししたいと思います。
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
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