ペアトレをいかしてみよう!!
《思春期を乗り切るには⁇》
こんにちは。作業療法士の酒井です。
今回は、脳に関することを学ぶ前に思春期に関して考えていこうと思います。
発達障害のあるお子さんも、そうでないお子さんもおとずれる思春期。
その時期の 心の変化や対応 を考えたいと思います。
今まで紹介してきたペアトレの方法で
お子さんとの関係が少しずつ円滑になって来たでしょうか?
お互いの関係性が落ち着いてくると 子どもは自然に
親に甘え 親を頼るようになると思います。
親はその子どもの甘えを上手くくみ取って 満たす方法が ペアトレで
身に付いたと思います。
そのような関係が続く中、
子どもの大人への反抗心は順調に発達してくる場合も。
反抗しても甘えたい!
でも見た目も大きく成長してきて甘えることに抵抗がある!
でも親には頼りたい・・・
そんな子どもの心に気付かず
叱ってしまう日々に戻る・・・
そんな時こそ 今まで学んできたことを思い出しましょう!!
思春期の 何とも言えないもやもやは 子どもを不安にさせます。
不安を追い払ってもらいたくて 口実を作って 親の近くに寄ることで
幼児的な甘えを満たします。
しかし、年齢に合わせたプライドを保つために
親なんかいらない! うっとうしい!
といった態度をとります。
そういった微妙な心の葛藤に寄り添い、ほめる。
そのことが、親も子もお互いに良い距離感を保って関わっていけるのではないでしょうか。
幼い子どもに対するペアトレと違って
分析する行動も難しくなると思います。
しかし一歩引いて子どもの様子を観察し、
気になる行動を観察し続け、分析することで、
子どもの心に歩み寄れるのではないかと思います。
そして1つずつ、解決策も見つかってくると思います。
子どもは褒められることで
「自分は親に受け入れられている」
と感じます。
見守ってくれる親や、自分の良い行動を認めてくれる大人がいる、と分かってくると
親が目の前にいなくても
葛藤に立ち向かい、少々の困難にぶつかっても頑張ろうとします。
頑張っている自分を褒めてくれる
↓ ↓ ↓
「自分は存在する価値ある人間なんだ」
「自分は存在を認められているんだ」
と自信を持ち
自分自身の行動を どんどん高める方向に持っていこうとします。
この経験が 思春期には とても大切と思います。
そしてこの 『自尊心の形成』 こそが
自己を高め
周囲への安心感が持てる、
そのことに結びつくと思います。
年齢も上がってくると
学習面でも注意することが多くなり
ついつい周りの子どもと比べてしまう機会も増えていくと思います。
しかし、発達障害のある子どもは
周りと比べて 時間を要します。
そのことを忘れず
子どもの行動をじっくり観察し、 見守り、
子どもの持つ力、 能力を信じてあげてください。
思春期こそ
より良い親子関係の形成が大事となってきます。
つらい時期ですが
見守り、乗り切っていきましょう!!
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
〒636-0061 奈良県河合町大字山坊463-1
TEL:0745-58-2099 FAX:0745-49-0482