脳をトレーニングしよう! ~ペアトレを活かして~
第6回
こんにちは。
今回は、運動系または感覚系の脳エリアの未熟性と
不器用さや皮膚感覚の過敏性やこだわりとの関係について考えていきます。
〈運動系エリア〉
身体のあらゆる部分を動かしたり
力を出したりする脳エリアのこと。
↓
全身運動 手先の細かい動き(微細運動)
↓
運動の計画/調整
身体を動かすリズムやタイミング、方向や角度などの制御
〈感覚系脳エリア〉
皮膚刺激や体性感覚を処理する脳エリアのこと。
↓
皮膚刺激 (温覚・圧覚・痛覚など)
深部感覚 (筋肉や内臓の感覚)
前庭感覚 (重力や姿勢の感覚)
これら2つの脳エリアは連携が強く
●自分の感覚に合わせて身体の動きを調整
(例;押されて痛いと感じて身体を動かす)
●自分の身体の動きをフィードバックして感じる
(例;押した力が強すぎるか弱すぎるかを感じる)
運動系脳エリアと感覚脳エリアは
脳の中心に接して位置しており、
脳の発達には欠かせない存在です!!
例えば・・・
赤ちゃん ハイハイで移動開始
↓
見る/触れる機会が増える
↓
認知能力が伸び始める
高齢者 寝たきり
↓
認知能力が低下しやすくなる
☆彡これらのエリアに発達の旬はあるの??
●胎児期の後半(お腹の中で赤ちゃんはお腹を蹴ることができる)から発達は始まります
●生後 感覚脳エリア=母親とのスキンシップ
運動系エリア=しっかりと運動経験を積む
⇓
脳の土台作り
★運動系脳エリアが発達
・スポーツが得意
・手先が器用
・体力がある
★運動系脳エリアが未熟=感覚系脳エリアからのフィードバックが乏しい
・運動や外出が嫌い
・不器用
・力加減が強すぎたり弱すぎたりする
★感覚脳エリアに問題がある
・感覚過敏や口腔過敏
・こだわりや人との接触を好まない
これらの脳エリアの発達を促していくため、
ペアとれでどのように関われば良いか考えた時・・・
発達して得意としているところは、ほめてどんどん伸ばし
未熟なところは『子供の行動に注目』し、
『肯定的注目』をし、
『トークンシステム』
を用いて少しずつ伸ばしていきましょう。
参考・引用文献:発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング
加藤俊徳著
リハビリ発達支援ルームUTキッズ河合
酒井 留美
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