ヒートショック
皆様、こんにちは。
ユーティー訪問看護ステーション西和エリア担当の濱崎です。
立春も過ぎ暦の上では春となりましたが、まだまだ肌寒い日が多くみられています。
特に朝晩の冷え込みは一段と厳しくなっていますので、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
緊急事態宣言が延長となり不自由な生活が続いていますが、この時期コロナウイルス以外にも気を付けなければいけないことがあります。
そのうちの一つがヒートショックです。
ヒートショックとは暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度変化が影響し、血圧が大きく変化することが原因で起こる健康障害です。
特に冬場に多くみられ、失神や不整脈、脳梗塞、心筋梗塞などが引き起こされ、浴室で起こると転倒の危険や、湯船で溺れるなど、命に関わる場合もあります。
ヒートショックを予防し、安全に入浴するために、以下の点に注意して下さい。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
冷え込みやすい脱衣所や浴室を暖房器具で温めることは効果的なヒートショック対策の一つです。
湯を浴槽に入れる時にシャワーから給湯すると、シャワーの蒸気で浴室全体を暖めることが出来ます。
沸かし湯の場合は浴槽の湯が沸いたところで十分にかき混ぜて蒸気を立て、蓋を外しておくといいですね。
- 湯温設定を41℃以下にしましょう。
湯はあまり熱くせず10分までを目安に上がるようにしましょう。
半身浴でも長時間入浴すると体温が上昇する可能性があるため気を付けて下さい。
- 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
浴槽内に倒れて溺れる危険がありますので、浴槽から出る時は手すりや浴槽のへりを使ってゆっくりと立ち上がりましょう。
- 食事直後・飲酒時の入浴は控えましょう。
食後1時間以内哉飲酒時は血圧が下がりやすくなるため入浴は控えましょう。
体調の悪い時や睡眠薬等の服用後の入浴も控えた方がよいでしょう。
また、入浴前と後にコップ一杯の水を飲むことで血液がドロドロになることを予防することができるため、是非心がけて下さい。
- 一人での入浴を控えましょう。
同居者がいる場合は入浴前に一声掛け、同居者はこまめに様子を見に行きましょう。
一人での入浴を避けるため、公衆浴場や施設の利用も有効です。
ヒートショックは温度差が原因となって起こるため、必ずしもお風呂場で起こることではなく、玄関先やトイレ、廊下などでも注意が必要です。
ヒートショックを予防して安心・安全な生活を送りましょう‼
ユーティー訪問看護ステーション 理学療法士 濱崎健志