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2021.09.03

手作りコミュニケーションボード

皆さん、こんにちは。

訪問看護ステーション 言語聴覚士の上野です。

私が訪問している利用者様で徐々に身体の機能が衰えていく進行性の難病を患っている方がいます。今回、検査のため短期で入院されることがあったのですが、その時に体験したほっこりする話をさせてもらいます。

 

その方は、歩くことも喋ることもなかなか難しくなっておられます。そのため、入院するときに意思を伝えることができないことが予想されていました。ただ、喋りにくいお父さんのために奥様と3人の息子さんが、手作りのコミュニケーションボードを作成されました。

コミュニケーションボードとは、言語障害のある方や知的障害、自閉症などの発達障害のある方、

聴覚障害など、言葉でうまく意思や状況を伝えられない場合に

ボードにあるイラストや文字を指でさし示すことで相手との意思疎通を図るツールです。

 

ST(言語療法)でもその人に合わせたコミュニケーションボードを作りますが、

パソコンで打ち込むだけの簡易なものが多いのが現状です。

 

今回作られたコミュニケーションボードは、本人様のことをよく理解しているからこそ作れるとても素敵で愛のあふれたもので、

実物を見せてもらった時はとても感動しました。

 

実際に入院している時には、看護師さんにこのボードの言葉を指差しで

想いを伝えることができたと笑っておられました。

 

コロナ過で病院に家族がお見舞いに行くことも難しい状態でしたが、

愛のあるコミュニケーションボードが側にあれば入院中も心強かったでしょうね。

 

 

ユーティー訪問看護ステーション 言語聴覚士 上野なつひ