2021.09.21
リハビリ発達支援ルームUTキッズ三田 鼻呼吸
昔に比べ、柔らかい食べ物が増えた事、座って活動する事が増え姿勢が悪くなってきた事等から、口呼吸をする子どもが増えていると言われています。
呼吸は、口と鼻の2つの方法で行う事が出来ます。
2つの呼吸を実際に行ってみましょう。
おそらく鼻で呼吸をしたときの方が、ゆっくり深い呼吸が出来たのではないでしょうか。
では口呼吸と鼻呼吸の違いをみていきましょう。
口呼吸
・大量に空気を取り入れるが、鼻呼吸に比べ酸素の摂取が少ない
(→呼吸が早くなる原因ともなり、精神的なストレスになっていることも多い)
・呼気をする為の筋力を弱める(呼気を楽に出来てしまう事で、呼気に関わる筋群である
横隔膜や、首から体幹部にかけての筋群が弱くなる)
・ねこぜのリスクを高める
・口の中が乾く
(→口内が酸性へと傾き、虫歯や歯周病につながる)
・口臭の原因となる
・いびき、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める
・下顎骨が下がり、顔面や歯並び形成の異常を示す
鼻呼吸
・口呼吸に比べ、酸素の摂取が多い
・空気を温める
(→体内を保温する)
・病原菌やバクテリアを排除する
また、脳への酸素の供給状態も変わる事で、意欲や集中力、感情のコントロールにも関わってきます。口呼吸の対策を早期から始めれば、様々な予防ができ、ゆっくりと深い呼吸で気持ちの安定にもつながります。
その為には、まずよく噛む食事、うがいを習慣して行うと共に、舌体操(あいうべ体操等)も取り入れ、舌をしっかりと鍛えることも重要です。風船を膨らます事もおすすめですよ。
呼吸はまさに一生ものの大切な身体の機能です。
もし、口呼吸をしているようなら、ぜひ鼻呼吸の獲得を目指しましょう。
リハビリ発達支援ルームUTキッズ三田 堀