「筆談を必要とする利用者さまとの関わり」
皆さんこんにちは。
作業療法士の岡本です。
訪問リハビリで高齢の方々と接していると、難聴をお持ちの利用者さまに出会うことがあります。
多くの方々は、声の大きさや高さを工夫することで聞き取ってもらえますが、中には筆談を必要とする方もおられます。
恥ずかしながら、私自身、あまり字がキレイな方ではなく、早く伝えるために急いで書くと余計に字が乱れてしまうため、苦手意識が強いです。
最近、難聴が強く、筆談を必要とする利用者さまを担当させてもらっているのですが、筆談ではタイムリーに伝えられないことがあり、関わりの難しさを感じていました。
そんな中、以前先輩療法士に教えてもらったアプリケーションを思い出しました。
その名も「こえとら」です。
「こえとら」は、電気通信分野における障がい者支援を目的として、総務省のご協力、及び、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、 ソフトバンク株式会社、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社の協賛により、運用されているアプリケーションとのことです。
特長としては
- 音声を文字で、文字を音声で伝えることができる
- 誰でも簡単に操作できる
- 定型文の登録と利用ができる
- 電波の届かないところでも使える
- 複数台の端末を接続して会話ができる
といった感じです。
「こえとら」の紹介を少しさせてもらいます。
こんなアプリです。
アプリを選択してみると、このような画面になります。
赤◯の所を押すと
このような画面になり
マイクのマークを押すと
大きなマイクのマークが出てきます。
この状態で、伝えたいことを話して、話し終わってから画面に触れると
話したことが文章になって表示されます。
文字が小さい時には、赤◯の所を押すと
少し大きな文字になりますので、目の見えにくい方も見えやすくなるかと思います。
音声が正しく認識してもらえず、文章がおかしくなってしまうこともありますが、それでも筆談で文字を書くよりも、断然素早く伝えることができます。
私の担当している利用者さまは、目はよく見えているため、スマホに文字を映すことで、読みとってもらうことができております。
もしも筆談が必要な利用者さまとの関わりに困っている方がおられれば、参考にしてもらえたらと思います。
ユーティー訪問看護ステーション
作業療法士 岡本光司