「介護技術講習会」開催♪
こんにちは!ユーティー訪問看護ステーション 作業療法士の福田です。
3月に入りましたが、雨の日が多く寒い日が続いていましたね。
今年は桜の開花も例年より遅いようです。
ユーティー訪問看護ステーションでは、定期的に天川村へ療法士が訪問し、「地域リハビリテーション活動支援事業」での支援を行っています。
地域リハビリテーション活動支援事業とは、
- 地域における介護予防の取り組みを機能強化するために、通所・訪問・地域ケア会議・サービス担当者会議・住民運営の通いの場等へのリハビリテーション専門職等の関与の促進
- リハビリテーション専門職等は、通所・訪問・地域ケア会議・サービス担当者会議・住民運営の通いの場等の介護予防の取り組みを地域包括支援センターと連携しながら総合的に支援
することが目的とされています。
天川村は奈良県の南部に位置し、橿原市からも車で1時間はかかるところにあります。
天川村では過疎化が進んでおり、独居の高齢者や高齢世帯夫婦が増加しています。また、介護支援を行うサービス選択も限られており、介護を担うヘルパーの人材不足や高齢化も顕著となっています。
これまでも様々な取り組みを行ってきましたが、令和6年1月より新しい取り組みとして、
地域の介護職員さんを対象として「介護技術講習会」を月に1~2回開催することになりました。(天川村デイサービスや小規模多機能居宅介護支援もみじの里にて)
その1場面を今日は紹介したいと思います!
日々、介護支援にあたっている職員さんからのお声として…
「力任せに介助をして、腰がだんだん痛くなっています、、」
「介護のポイントが分からない、、習ったけど忘れてしまった、、」
等々が聞かれました。
対象者の身体能力の評価を介護に生かせず、過度な負担をかけながら日々業務にあたっておられることが分かりました。
講習会では、1回60分
起居動作から移乗・歩行、ADL(日常生活動作)・IADL(生活関連動作)までをシリーズ化し介護技術の実技体験を実施しています。
研修のテーマは
「対象者の動作の自立は介護負担の軽減につながる」
を掲げて対象者(介護を受ける側)の「できる能力」を生かす介護技術習得を目指しています。
各動作の基本を一つ一つおさえながら、介護のポイントを実体験していただきました。
受講していただいた職員さんからは、
「介護って力がいらないのですね!」
「自分が介護を受ける側を体験したことで、何がダメだったか分かりました!」
と新しい発見があったとお声をいただきました。
基本を押さえた上で、ひとりひとり違う対象者の状態に合わせて応用していく。
「できる能力」を上手く引き出すことで、介護の負担がグッと減っていくのです。
介護が楽に感じられることは、対象者が自ら行えることが増えているのですね。
自立支援は介護の場面でも十分生かせると思います。
個別の訪問リハビリテーションにおいても、
環境調整を含め療法士がより最適な介護方法を評価・伝達させていただきます!
お悩み・お困りの際はいつでもお声かけください!
ユーティー訪問看護ステーション 作業療法士 福田