ブログ

ブログ

2020.08.24

「トイレの環境調整について」

こんにちは!作業療法士の岡本です。
今日は、私が担当している利用者様の「トイレ環境調整」について、工夫して上手く行った例を紹介させていただきます。
 
皆さんの周りでは、足の筋力が低下してトイレの洋式便器から立ち上がりにくくなったという方はおられませんか?
 
そのような場合、トイレ内への手すりの設置や補高便座という福祉用具の導入を提案させていただくことがあるのですが、お家の環境によってはそういったものが使用できないことがあります。
 
私が担当している利用者様の家では、手すりを設置することができましたが、それだけでは便座からの立ち上がり動作が困難な状況でした。
 
床から便座までの高さがやや低い事で、立ち上がり動作が困難になっていたため、補高便座を導入することを検討しました。
しかし、そうするとウォシュレット機能が使用できなくなってしまい、それは困るとのことでした。
 
何とかウォシュレット機能が使えるまま、便座の高さを上げる事はできないかと考えた結果、「バスマット」を使用した方法を提案させてもらいました。
 

 
もとはこのようなトイレだったのですが、バスマットを便座型に切ってもらい、このような便座になりました。
 

 
 
 
このバスマットの厚さは約2.5cmなのですが、少しの高さの違いで立ち上がり動作がスムーズにできるようになりました(^^)
 
バスマットが動かないように、マジックテープで固定しているので、着脱も比較的簡単にできます。
 
ウォシュレット機能も使うことができているので、利用者様にも喜んで頂く事ができました。
 
利用者様の身体機能や、住環境はそれぞれ様々ですので、今回の例が全て適応するわけではありませんが、参考になると幸いです。
 

ユーティー訪問看護ステーション

作業療法士 岡本 光司