「広陵町 介護予防リーダーさんへの講義」
皆様こんにちは。
うだるような暑さが続きますが、体調いかがでしょうか。
今月8日に広陵町の介護予防リーダーさん、通称KEEP(キープ)さんに対し講義を行いました。
KEEPさんとは、「Koryo Elderly Encouragement Project(広陵高齢者元気プロジェクト)」の頭文字をとって名付けられた広陵町の住民ボランティアの介護予防リーダーさんのことです。運動指導に必要な基礎知識と技術を身につけたKEEPさんが中心となって、介護予防のための運動教室「KEEPはつらつ教室」を行ったり、広陵町のあちこちの集会所で指導されています。
今回KEEPさんから、長年教室に通って来られる住民の方が、歳を取るにつれ耳が聞こえにくくなったり目が見えにくくなったり理解が悪くなってきたりしているが、そういった方にどのようにして対応すればいいのか教えてほしい、との相談があり、私が講義をさせて頂くことになりました。老化により目や耳、認知面にどのような症状が現れるのか、そして目や耳、認知面の低下がある方に対してどのように話しかければいいのか、提示や説明方法、認知面の低下のある方への対応方法についてお話しました。
具体的には…
[耳が聞こえにくい人に対して]
◎ 話し方に注意する(例:パ行・タ行・カ行・サ行をはっきりと発音する)
◎ 聞き取りにくい言葉を、違う言葉に言い換える 等
[目が見えにくい人に対して]
◎ 色のユニバーサルデザインを意識する
(例:背景と文字は、はっきりとした明暗の差をつける)
◎ 資料の説明は、目と焦点が追い付けるようにゆっくりと行なう 等
[認知面が低下してきた人に対して]
◎ 余裕をもって対応する
◎ できるだけ1人で声をかける
◎ 見守ることも大切
◎ 優しい口調ではっきり話す
◎ しっかりと話を聞く 等
老化は誰にでもあるものです。基本はゆったり丁寧に接する心で見守ってほしいことをお伝えしました。地域作りに少しでも貢献できていれば嬉しいですね。
訪問業務の中で、家の中に閉じこもりがちになっている利用者様を多く見ている私にとって、参加しやすいその地域の教室や集まりはとても有難く、広陵町のご利用者様にはぜひ参加を勧めてみようと思っています。
ユーティー訪問看護ステーション
言語聴覚士 上野なつひ