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2022.06.09

利用者さんと畑で作業をして反省することがありました。

私が担当する利用者さんで旦那さんを亡くされてから1人でも野菜を作って畑を守っている方がおられます。しかし最近は「もう歳かなぁ畑仕事が最近はしんどいと感じるようになった。」とポロッとつぶやかれるようになりました。それならと、一緒に畑に連れて行ってくださいとお願いして一緒に畑作業をして何か工夫できることがないか私なりに考えてみようと思いました。
すると・・・、外での動作のなんと身の軽いこと!田の用水路をヒョイっとまたいでしまうし、農作業のための用具を片手に持って畑の中をスイスイと慣れたように進んで行かれるし、家の中でのその人とは別人のように作業をしておられました。畑で作業をしておられる姿が清々しく見え私は心の底から、いつまでも畑で野菜を作ってこの土地を守って行って欲しいと思いました。

今回のことで一番感じたのは表情の違いでした。私が自宅に訪問に行かせて頂いている時は高齢の利用者さんって感じですが畑で作業されているその方は知識豊富な大先輩の風格でした。普段私は畑での様子を話で聞くだけだったので何も分かっていなかったな、この方の生活背景を全然理解できていなかったなと反省しきりでした。

その後、工夫できる所を私なりに考えてご提案させていただきました。①中腰での作業は腰の負担が大きいので座って作業する。②念のため杖を持って移動する。この方なりの作業の方法もあるのですがこの先も長く畑作業をしてもらいたいので少しだけご提案させて頂きました。

私の提案も取り入れてくださりこの方は今も毎日畑で作業を続けておられます。「これから夏野菜を植え付けしよう思ってる。」と教えてくれた笑顔がとても素敵だったのが印象的でした。

【ママさんPTの独り言⑦】

 

 

ユーティー訪問看護ステーション 理学療法士 関本奈保美