「自律の支援」
こんにちは。ユーティー訪問看護ステーション 理学療法士の李です。
このブログを書くのに今年の夏を思い返しておりました。
個人的に印象的だったのが夏の甲子園で東北勢初となる優勝を成し遂げた仙台育英高校の須江監督の優勝スピーチでした。「青春は密なのに、今の高校生達はその密がダメだと言われ続けてきた。」という言葉に胸を締め付けられる気がして、改めてこのコロナ禍でのあり方を考えるきっかけになりました。
新型コロナウイルスが流行し、様々な活動が自粛を余儀なくされる社会になって早3年という月日が経ちました。今年は国や行政からも行動自粛を訴える声もなくなり、いわゆる行動制限のない夏休みを3年ぶりに迎えた訳ですが、それでも思う存分という訳にもいかず、多くの方が自主的に行動を制限されたのではないでしょうか。
ユーティー訪問看護ステーションの利用者様の中にも、人との接触を避けるべく訪問リハビリをお休みしたいという方が少なからずおられました。
利用者様や我々を含む自粛する人々の心理背景としては、新型コロナウイルスへの不安と恐怖心が残っているからだと思います。
ウイルスの変異は人間がコントロールすることは難しく、新型コロナウイルスがある日突然この世からいなくなる訳でもないので、ここからコロナ禍が終わりました!と明確な線引きも難しいはずです。
その中で社会活動は制限せずに経済を回すべきだ!と主張する人たちがいる一方で、医療逼迫が起きているため対策が必要だ!と唱える人たちもいます。対立意見の2極化に陥りやすい社会情勢になってしまっている気がします。マスクをしていないと未だに白い目で見られたりもしますし、色々と息苦しい世の中になってしまいました。
僕はこういった中で人々が健全に生活するためには「自律」がとても大切なんじゃないかなと感じています。
広辞苑によりますと、「自律とは自分の行為を主体的に規制すること。外部からの支配や制御から脱して、自身の立てた規範に従って行動すること。」と定義付けられています。
自分自身が何に喜びを感じ、幸せを感じるのか、そういった部分に改めて目を向けポジティブな自律を目指した時にとても大きなエネルギーが生まれると思います。真の自律を体現できたならば、息苦しい昨今の世の中でも、希望に満ちた自分らしい生活を送れるのではないでしょうか。
我々ユーティー訪問看護ステーションスタッフ一同、「自律を支援する」という会社の理念の基、これからも利用者様に寄り添ってサービスを提供してまいります!